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長野朝日放送「信州がんプロジェクト」に全力投球!

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長野朝日放送「信州がんプロジェクト」に全力投球!

2012年03月16日

がん早期発見を呼びかけ!協賛22社と多数賛同 

 キャンぺ・番組・イベ多面展開で検診率の向上を

長野朝日放送 信州がんプロジェクト ロゴ_3.jpg
 長野朝日放送(abn)は、今年から「がん」の早期発見を呼びかける活動に本格的に着手した。テレビ局が全社的プロジェクトとしてがん活動に取り組むケースは珍しく、注目される――。
 「がん」は30年間死亡原因のトップ。日本人の2人に1人は「がん」にかかり、3人に1人が「がん」で死亡すると推計されている。にもかかわらず、がん検診率は低迷しているという。こうした現状を少しでも改善しようと、長野朝日放送が立ち上がった。



  “abn明日へのアクション” をキャッチフレーズに、「信州がんプロジェクト ~知ろう、考えよう、がんのこと~」を発足。がんの周知、検診や治療の現状を知ってもらうためのキャンペーン・番組・イベントを組み合わせ、多面的に展開する。長野県では「がん」による死亡率が27年間トップで上昇傾向にあって、自治体や多くの企業がこのプロジェクトに賛同し、現在協賛は22社にのぼる。スポット展開でがんの早期発見、検診を呼びかけている。



24時間ウォーク「リレーフォーライフ」参画

 がん活動の寄付金を募る世界的イベント「リレー・フォー・ライフ」が今年秋、長野県で初めて行われることも決まり、同局は同プロジェクトとして、これに参画することになった。「リレー・フォー・ライフ」はアメリカで始まった24時間のがん啓発のウォーク・イベント。参加者がリレー方式で24時間歩きながら寄付を募る。現在世界で20カ国、全米では5500ヵ所で実施、日本国内でも全国に広がって行われている。長野県では松本で今年9月1日(土)~2日(日)、長野で10月13日(土)~14日(日)開催される(日本対がん協会)。

 菊地誠一社長は「放送局として社会奉仕に努めたい。その思いで今回のプロジェクトを企画した。地域に密着した媒体特性を最大限生かし、長野県において検診率を少しでも高めていきたい。時間はかかると思うが、継続的に取り組んでいきたい」と意欲的に語る。一地方局が発信することでも注目されるが、「将来的に全国に広がるようになれば嬉しい」とも期待を寄せる。



シリーズ特番「信州のがん最前線」G帯で放送

長野朝日放送 シリーズ特別番組第1弾「信州のがん最前線~私はがんと生きる~」今年2月14日放送.JPG
 既に、プロジェクトの特別番組第1弾として、今年2月14日に60分特別番組「信州のがん最前線~私はがんと生きる~」(左写真)をゴールデン帯で放送した。まずは、「がん」の知識をわかりやすく身近な問題として取り上げるとともに、がんの手術を4回受けたジャーナリストの鳥越俊太郎氏と、テレビ番組をきっかけに乳がんを発見したタレントの山田邦子の各氏から、闘病体験や早期発見への取り組みを紹介した。実はあまり知られていない「がん」に関する知識や、著名人の実体験の放送で、視聴者から多くの反響を得る。

 この特別番組は今後シリーズとして夏と冬の年2回放送していく。また、この特別番組と連動して、平日夕方の「abnステーション」内で信州の最新がん医療を取材したシリーズ企画を、特別番組の放送時期に合わせて放送する予定。

 さらに、今年9月29日には、98年より放送している毎年恒例の長時間生放送特番「みつめて!信州生テレビ」でも、がん検診を啓発する企画を組む予定。



レギュラー番組開始、鳥越氏の講演会も実施

 レギュラー番組では今年から、がんと向き合った人たちからのメッセージを送るミニ番組「ハートフルメッセージ」を毎月1回、第3金曜日18時55分に放送スタートさせている。

 また、今年3月1日には、鳥越俊太郎氏を講師に、abn信州がんプロジェクト特別講演会「がんと生きる~早期検診・早期治療の意味~」を長野市内のホテルで開催した。入場無料で多くの参加者が出席した。

 がんの死亡率は、減少傾向にある欧米に対し、日本は増加傾向にある。がん検診率も日本は約25%と先進国の中でも低く、厚労省が掲げていた目標50%に遠く及ばない現状にある。

 長野朝日放送では、08年度より地球温暖化防止キャンペーン「地球を守ろう!プロジェクト」を展開し着実に実績を上げてきた。今回の「信州がんプロジェクト」はそれに続く社会奉仕キャンペーンの第2弾。まだ始まったばかりだが、「視聴者からの問い合わせも多く、手応えを感じている」(山岸寿美報道制作局次長)という。五十嵐洋人編成業務局長は、番組やイベント、キャンペーンを通じて “まずは検診から始めよう!” と訴え、各関係者と協力して長野県でのがんの検診率向上に努めていきたいと話す。

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