東京芸術大学大学院映像研究科は、現代アニメのプロデュースを考える連続公開講座を9月18日よりスタートする。「現代映像プロデュース論 2011」で、今年が3回目の開催。第一線で活躍するプロデューサーらを講師に招き、次代のアニメプロデュースについて考える。初回9月18日の講師はNFB(カナダ国立映画制作庁)プロデューサーのマイケル・フクシマ氏。来年2月4日までの全6回の講座になる。受講料は無料で事前申込みも不要。
世界有数のアニメ大国・日本にあって、国立大学として唯一アニメーション専攻を有する東京芸大。作家だけでなくプロデューサーの育成にも注力している。業界がグローバルに発展しようとする中、今後プロデューサーの役割は、企画と予算・進行管理だけに留まらずメディアミックスや国際共同制作など、さらに重要性が増していくことが予想される。そのような中で、プロデューサーたちはどのようなビジョンを描けるか、またそこで活躍できるのはどんな人か。公開講座では議論を深めていく。
2009年度から毎年行われてきた講座で、過去にはマッドハウス元代表取締役社長の丸田順悟氏、プロダクション・アイジー代表取締役社長の石川光久氏、電通テレビ&エンタテインメント局の亀田卓氏ら国内外のアニメ業界に詳しい10名が講師を務めてきた。
今年度もさらに多彩な講師がそろった。同校教授の山村浩二監督と「マイブリッジの糸」を完成させたマイケル・フクシマ氏が初回に登場し、国際共同制作のあり方などについて話すのをはじめ、以降もNHKエンタープライズのエグゼクティブ・プロデューサー飯野恵子氏、フジテレビ「ノイタミナ」編集長の山本幸治氏、ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役の塩田周三氏、STEVE N' STEVEN代表取締役CEOの古田彰一氏らが登壇することが決まっている。STEVE N' STEVEN共同CEOでアニメ監督の神山健治氏を迎えることも予定している。
東京芸術大学大学院映像研究科「現代映像プロデュース論 2011」
会場:東京芸術大学 横浜校地 馬車道校舎
(横浜市中区本町4 - 4 4 /みなとみらい線「馬車道駅」5、7出口すぐ)
入場無料・事前申込不要
●第1回:2011年9月18日(日)15時30分~(15時開場)
「国際共同制作の新たな同校」
講師:マイケル・フクシマ NFC(カナダ国立映画制作庁)プロデューサー
●第2回:2011年10月20日(木)18時30分~(18時開場)
「NHK みんなのうた~壮大な才能開拓プログラム」
講師:飯野恵子 NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー
●第3回:2011年11月13日(日)15時~ (14時30分開場)
「テレビメディアにおけるメディアビジネスとコンテンツビジネス~ノイタミナの挑戦~」
講師:山本幸治 フジテレビ「ノイタミナ」編集長
●第4回:2011年12月22日(木)18時30分~(18時開場)
「国際的3DCGマーケットの将来」
講師:塩田周三 ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役
●第5回:2012年2月4日(土)15時~(14時30分開場)
「アニメーションと企業活動(仮)」
講師:古田彰一 STEVE N' STEVEN代表取締役CEO/クリエイティブディレクター
石井朋彦 STEVE N' STEVEN取締役/プロデューサー
神山健治 STEVE N' STEVEN共同CEO/アニメーション映画監督(交渉中)
●第6回:2012年2月4日(土)17時~(16時30分開場)
講師:古田彰一 STEVE N' STEVEN代表取締役CEO/クリエイティブディレクター
石井朋彦 STEVE N' STEVEN取締役/プロデューサー
神山健治 STEVE N' STEVEN共同CEO/アニメーション映画監督(交渉中)
※第5、6回は同日開催
>>東京芸術大学大学院映像研究科「現代映像プロデュース論 2011」 公式サイト