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角川GHD、増収増益の24年3月期第1四半期決算発表

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角川GHD、増収増益の24年3月期第1四半期決算発表

2011年08月01日

 角川グループホールディングス(角川GHD)が7月28日に発表した「平成24年3月期第1四半期決算短信」(平成23年4月1日~6月30日)は書籍部門が好調で売上高351億7100万円(前期比9.8%増)、営業利益29億1600万円(258.0%増)、経常利益31億1200万円(191.0%増)、四半期純利益25億円(前期・24億7200万円の純損失)を計上し、大幅な増収増益となった。

 角川GHDでは、今年の1月1日付で(株)角川書店が角川映画(株)を吸収合併するなど8社によるグループ再編を実施。その第1弾の決算で上々のスタートを切った。

 とはいえ、今回も好決算の要因は、文庫・ライトノベル・コミックの「涼宮ハルヒ」「図書館戦争」「テルマエ・ロマエ」等の各シリーズ作品やメディアミックス作品の販売が好調だったため。

 映像事業は、「漫才ギャング」「はやぶさ HAYABUSA」など小規模作品が中心だった。パッケージビジネスは、アニメのブルーレイ作品「らき☆すた Blu-ray BOX」「ストライクウィッチーズ Blu-ray BOX」が好稼働して売上に大きく貢献した。

 (株)角川書店が角川映画(株)を吸収合併した背景には、旧大映を買収し、さらに日本ヘラルド映画を吸収合併して誕生した角川映画(株)が発足以来継続的に赤字体質でありその救済策の一環であったが、二つ目の目的として角川書店出版物の映画・アニメ化や出版と映像のメディアミックスは合併により促進された。その結果である、8月27日公開の「日輪の遺産」(角川映画配給)、「源氏物語千年の絆」(12月10日公開/東宝配給)、「夜明けの町で」(10月8日公開/角川映画配給)、「キツツキと雨」(2012年公開/角川映画配給)、そして2010年度本屋大賞を受賞した「天地明察」(2012年秋公開/松竹=角川映画共同配給)が控えており、合併効果が発揮されるのかどうか、真価が問われている。

(代表取締役社長:指田 洋)

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