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第88回キネマ旬報ベスト・テン表彰式開催

【FREE】第88回キネマ旬報ベスト・テン表彰式開催

2015年02月10日
左より東出昌大(新人男優賞)、小林聡美(助演女優賞)、綾野剛(主演男優賞)、安藤サクラ(主演女優賞)、池松壮亮(助演男優賞)、門脇麦(新人女優賞) 左より東出昌大(新人男優賞)、小林聡美(助演女優賞)、綾野剛(主演男優賞)、安藤サクラ(主演女優賞)、池松壮亮(助演男優賞)、門脇麦(新人女優賞)

 第88回キネマ旬報ベスト・テン、映画感想文コンクール14、ムービープラス・アワード14の表彰式が7日夜に開催され、各賞受賞者が登壇した。
                  
 09年から昨年迄、銀座ブロッサム・中央会館だった会場が今回は文京区・文京シビックホールとなり、倍近くの1500人の観客を呼び込んだ。さらに清水勝之氏(キネマ旬報社/キネマ旬報DD代表取締役)によると来年も同会場での実施が決定している。

 映画感想文コンクールでは、低学年の部、中学年の部、高学年の部の各グランプリが表彰された。プレゼンターとして女優/写真家の松田美由紀大山義人氏(イオンエンターテイメント コンテンツ本部 本部長)、清水氏が登壇した。松田はグランプリ3作を朗読し、観客に発表した。

 ムービープラス・アワードでは冒頭に宮田昌紀氏(特別協賛/ジュピターエンタテインメント代表取締役)が登壇し、「色んな視点で見て頂いた結果をこういう形で発表できることが有難く、引き続き映画業界を活性化させる活動をしていきたい」と挨拶した。同賞は映画ファン大賞作品賞邦画部門第1位に『小さいおうち』(山田洋次監督)が選ばれ、プロデューサーの深澤宏氏(松竹)が登壇し、「本作の公開は映画賞には不利だと言われる1月だった。今回の受賞を受けて、多くの人に観て貰っただけでなく皆様の記憶に残る素敵な映画を作れたと実感した」とコメントした。

清水氏 14年映画興収は2070億円で13年比、6.6%増。動員数は3.4%増。20年間のスパンで見ると、あまり成長しているマーケットではない。だが3~4年にかけて大きな変化がある。それはデジタル化によって映画館で映画以外のコンテンツが以前より上映され易くなったことだ。映画館で上映されるものが他コンテンツばかりにならない為に、我々は映画メディアとしてこれまで以上に魅力ある伝え方をしていかなければならない。また、映画感想文コンクールに関しては、全国の小学校で、読書感想文の様に当たり前に宿題として出されるまでに仕上げていきたい。

星野秀樹氏(日本映画作品賞受賞作『そこのみにて光輝く』プロデューサー/ツインズジャパン) 本作は10年に企画したもの。監督、脚本、出演を決め、企画が成立する迄に3年の月日を要した。この栄えあるステージに「お前が行って来い」と背中を押してくれた幹事会社の永田守さん、函館企画社の菅原和博さん、スタッフ、キャスト、関係者の皆さま、そして観客に感謝している。

出目宏氏(外国映画作品賞ほか受賞作『ジャージー・ボーイズ』配給/ワーナー・ブラザース映画) 本作は日本以外では評価が高くなく、興行的にも苦しんだ作品。日本のヒットを監督のイーストウッドに伝えると、非常に喜んでいた。     

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。