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氷川きよし“感謝”込め15周年締めくくり

【FREE】氷川きよし“感謝”込め15周年締めくくり

2014年12月18日
 演歌歌手、氷川きよし(長良プロダクション所属)が16日と17日の2日間、毎年恒例スペシャルコンサート「きよしこの夜 Vol.14」を、東京国際フォーラム・ホールAで行った。デビュー15周年の締めくくりで、例年に増して感謝の思いを込め熱唱した。

 16日の昼公演後に取材に応じ「最高の1年でした」と振り返った。節目の年、なによりファンに喜んでもらおうと励み、10月には5年ぶりの日本武道館公演で涙を流した。「楽しい時もあれば、苦しい時もあった」と正直に、「ファンの皆さんと作り上げた絆、信頼は確かだったんだな」と感慨深げに語った。

 デビュー翌年からスタートさせた年末コンサート「きよしこの夜」。日本レコード大賞優秀作品賞に選ばれた、15周年記念曲「ちょいときまぐれ渡り鳥」(9月17日発売=日本コロムビア)や「大利根ながれ月」(1月29日発売=同)をはじめ、最新アルバム「演歌名曲コレクション20~ちょいときまぐれ渡り鳥~」(11月19日発売=同)収録曲など全27曲を披露した。

 中盤、「愛燦燦」(美空ひばり)は圧巻。過去の「きよしこの夜」の映像をバックに歌い上げ、感動を誘った。また、「箱根八里の半次郎」「きよしのズンドコ節」「白雲の城」「一剣」「浪曲一代」などを手がけ、09年死去した作詞家の松井由利夫さんが遺した最後の詩「遠めがね」が読み上げられ、「母さん日和」をしみじみ歌い、亡き恩師にも15周年の礼を尽くした。

 壮大な演出、細部まで趣向を凝らした約2時間。雷鳴とともにステージに和装で凛々しく現れ、中盤には楽しいミュージカル風の仕掛けやクリスマスソング。アンコールは“感謝”と大きく掲げた宝船に乗り、華やかに幕。2日間4公演で各5000人、計2万人が熱烈な「きよし」コールを送った。

 変わらぬファンの愛を全身で感じ次は20周年へ。「どういった氷川きよしが表現できるのか、僕自身楽しみ」と気合いを込めた。年末は、日本有線大賞、日本レコード大賞、そして大みそかNHK紅白歌合戦と続く。紅白15年連続出場に「皆で号泣しました。実家の母は『今までの中で一番嬉しい』と言ってくれた」と明かした。感謝を忘れず、歌の道に精進し続けることを誓った。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。