KADOKAWA配給『フューリー』のジャパンプレミアが15日(土)、TOHOシネマズ日劇で開催され、製作総指揮・主演のブラッド・ピット、共演のローガン・ラーマンが出席した。
2人は初め、有楽町マリオンの1Fコンコースに敷かれたレッドカーペット上に登場。待ちわびたファンから大歓声を浴びた。大勢の人で賑わう土曜日の夕方ということもあり場内は騒然。通りかかった人も次々と押し寄せたため、急遽スタッフが幕を張るなどの対応に追われた。熱気あふれる会場を目の当たりにしたピットは、「日本に来るのは毎回楽しみ。口実があればいつでも来たいと思っている」と笑顔で挨拶。その後、ラーマンとともに約1時間にわたって報道陣のサウンドバイツ、ファンのサインや写真撮影に丁寧に応じた。
本作の舞台は1945年4月、第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦線の終結4週間前。最後の抵抗を見せるドイツ軍に対し、一輌の戦車と5人の乗員が直面する壮絶な1日を描く戦争大作だ。ピット、ラーマンのほか、シャイア・ラブーフ、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサルが出演。元軍人という異色の経歴を持つデヴィッド・エアー監督がメガホンをとった。
上映前の舞台挨拶は日劇1に会場を移して行われ、ピットは「この映画は兵士の目線を通して描かれ、非常に生々しく臨場感にあふれている。信憑性を持たせるために詳細にもこだわった。(戦車に乗る)5人が絆を深めていく感動的なドラマ」と作品を説明し、ラーマンは「たくさんの映画に出演したが、特に心血を注いで一生懸命作った作品」と思い入れの強さを語った。また、アカデミー賞の有力候補にも挙げられていることについて、ラーマンは「戦争が一個人にどのような影響を与えるのか、普遍的なことが描かれており、それが人々の心に響くのでは」と高評価の理由を分析。受賞の可能性を問われたピットは「それはわからない」と謙遜しつつ、「でも、この映画を誇りに思っているし、末永く高い評価を得られることを望んでいる。僕はローガンに票を入れるけどね(笑)」と若手実力派として頭角をあらわすラーマンの演技を持ち上げた。
日本公開は、11月28日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国超拡大ロードショー。