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松竹『紙の月』プレミア試写、7都市で開催

【FREE】松竹『紙の月』プレミア試写、7都市で開催

2014年11月05日
『紙の月』プレミア試写会 (C)2014「紙の月」製作委員会 『紙の月』プレミア試写会 (C)2014「紙の月」製作委員会

 第27回東京国際映画祭で最優秀女優賞(宮沢りえ)と観客賞を獲得した松竹配給『紙の月』のプレミア試写会が2日午後、新宿ピカデリーで行われた。当日は、宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美、吉田大八監督が登壇、挨拶した。なお、同試写会は新宿のほか大阪、名古屋、札幌、福岡、仙台、金沢の全7都市で同時刻に開催され、舞台挨拶が各都市へ生中継配信され2千人が鑑賞した。また、イタリア・トリノで11月21日から29日まで開催される第32回トリノ国際映画祭(フェスタ モバイル部門)に出品される。

宮沢りえ 7年ぶりの主演ということで、緊張と不安がありましたが、撮影が始まってからは吉田監督の演出のもと、濃密で集中力のある毎日で、惜しみなく演じることが出来ました。15日公開を前に興奮に包まれています。授賞式でも申し上げましたが、とてもとても難しい役を演じるのを上手く引き出してくださった監督に、この(東京国際映画祭最優秀女優賞の)トロフィーを半分にちょん切ってあげたいくらい感謝しています。

池松壮亮 この映画、今乗りに乗っているので、よろしくお願いいたします(笑)。

大島優子 国際映画祭で賞を獲るような作品に携われてうれしいです。梨花(宮沢)を破滅へと加速させるキーパーソンということで、小悪魔的なシースルーの衣裳にしました(笑)。疾走感のある映画を駆け抜けるように見てください。

田辺誠一 この場、この映画に参加でき、役者としてとてもうれしいです。原作を読んで価値観が崩され、脚本をもらってさらにその考えが大きくなりました。いろんなものを受け取ってもらえる映画になったと思います。

近藤芳正 今回、銀行員ということで、お金に困っている役です。今までお父さん、刑事、学校の先生など演じてきましたが、すべてに共通しているのがお金に困っている役ということです(笑)。なので、今回はとてもやりやすかったです。感想が分かれる映画だと思います。それを話し合うのも観終わったあとの楽しみにしてください。

石橋蓮司 吉田監督とは初めてでしたので、デビュー作と思うくらい真面目にやりました。その真面目さを見てください(笑)。

小林聡美 公開前に宮沢さんと作品ともに賞をいただいて、勢いついてよかったです。最後まで楽しんでください。

吉田大八監督 (東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞して)すごく欲しかった賞です。女優賞と作品賞は重みも意味も同等だと思っています。宮沢さんが代表して評価を受け取ってくれたと思っています。(観客賞受賞について)映画祭が初お披露目ということで、観たあとにこの映画が好きだと意思表示してくれた重みを感じ、勇気が出ました。この映画とこれから歩んでいく上で励みになりました。

(写真は、左より近藤、田辺、大島、宮沢、池松、小林、吉田監督)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。