閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

東宝『寄生獣』完成会見、山崎貴監督が熱弁

【FREE】東宝『寄生獣』完成会見、山崎貴監督が熱弁

2014年11月01日
『寄生獣』完成報告会見 『寄生獣』完成報告会見

 東宝配給『寄生獣』の完成報告会見が10月30日、六本木アカデミーヒルズで行われ、山崎貴監督、出演の染谷将太、深津絵里、橋本愛、東出昌大が出席した。

 『永遠の0』が興収87・4億円、『STAND BY ME ドラえもん』が80億円突破と、メガヒットを連発している山崎監督の最新作は、累計1100万部を突破し、世界的な人気を誇る傑作コミックを2部構成で映画化したもの。「もしも突然現れた寄生生物(パラサイト)が人間達を喰い始めたら…」という衝撃的な設定を背景に、右手に寄生生物・ミギーを宿した高校生の戦いを描く。主人公・泉新一は染谷、右手に寄生するミギーは阿部サダヲがモーションキャプチャーで演じた。また、深津、東出がパラサイト、橋本が新一のクラスメイトという役どころ。

 今年の東京国際映画祭でクロージング作品に選ばれ、この日初めてお披露目された。公開は11月29日(土)より、後編は15年4月25日(土)より全国ロードショー。なお、主題歌はBUMP OF CHICKENが書き下ろした「パレード」に決定した。

山崎貴監督の話
 当初はハリウッドが権利を持っていたため、日本では映画化できなかった。VFXが重要な作品なので、当時の日本では難しかっただろうし、ハリウッドにお嫁に行って幸せになってほしいと思っていたが、数年前に日本に権利が戻ってくると聞いて、ぜひうちに来てほしいと思っていた。激しい争奪戦の末に、自分で映画化できることになり嬉しい。VFXの技術が進歩して、今なら色々なことができるので、(ここまで映画化されなかったのは)作品にとって良かったと思う。「人類とは?」というテーマに関わる作品なので、3・11後の今語るべき物語だと思うし、運命的なものを感じている。

染谷将太の話
 監督が実写化する噂は聞いていたが、他人事のように楽しみにしていただけで、自分に出演のオファーが来た時は驚いた。よく「プレッシャーはあるか?」と聞かれるが、魅力的な原作を映画化するのだから、これほど強い武器はない。大船に乗った気持ちで頑張った。

深津絵里の話
 原作を読み、「なぜ私?」と思ったが、原作を深く愛し、理解している監督が「私に」と言うのだから、覚悟を決めて参加した。(顔が割れる役への抵抗は)全くなかった。作品を観て、「もっと割れろ!」と思ったぐらい(笑)。

橋本愛の話
 原作はすごい力がある。プレッシャーは感じず、台本や監督の要望に応えられるように必死にやった。

東出昌大の話
 (パラサイト役で)気持ち悪いと思われたいという願望があったので、染谷君に「気持ち悪い」と言われて嬉しかった。

(写真は左より東出、橋本、染谷、深津、山崎監督)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。