『福福荘～』ファンタジア映画祭で主演女優

　ファントム・フィルム配給『福福荘の福ちゃん』で女性ながら坊主頭のおっさん役を演じた森三中・大島美幸が、モントリオールで開催された第１８回ファンタジア国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞した。同映画祭は、世界各国のインディペンデント系からメインストリームまでのジャンル映画の上映を行い、北米で最も重要なジャンル映画祭と称されている。

　同作は１１月８日より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。今回の受賞にあたり、大島と藤田容介監督が次のとおりコメントを寄せた。

▼大島美幸　このような素晴らしい賞をいただき、びっくりしすぎて笑ってしまいました。本当に、ありがとうございました。男役なのに、女優賞。なんか不思議です。主人公の福ちゃんを作り上げてくださった、藤田容介監督に感謝します。

▼藤田容介監督　大島さんは、全身全霊で福ちゃんになりきってくれました。男性の役を女性が演じるというのはリスクの高い賭けで、そんなギャンブルに大島さんを巻き込んでしまい、自分としては、大島さんに絶対に恥をかかせるわけにはいかなかった。それが、こういう形で評価されて、こんなにうれしいことはありません。監督賞をもらうより嬉しいです。