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JIMCA、世界知的所有権の日記念上映会

【FREE】JIMCA、世界知的所有権の日記念上映会

2014年04月26日
エリス氏(右)と塚越氏(左) エリス氏(右)と塚越氏(左)

 日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA)は24日、「世界知的所有権の日」(4月26日)に先立って記念上映会をTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催した。

 「世界知的所有権の日」はWIPO(世界知的所有権機関)が設定したもので、知的財産について理解を深めることを目的に毎年世界中でイベントが行われる。今回は特別に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を上映。その前にマイケル・C・エリス氏(MPAアジア太平洋地域プレジデント&マネージング・ディレクター)と、『キャプテン―』を提供したウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの塚越隆行ゼネラル・マネージャーがスピーチを行い、米国大使館のカート・W・トン首席公使がメッセージを寄せた。

マイケル・C・エリス氏の話 今年のテーマは「映画‐世界の情熱」。映画は世界中で愛されている。映画制作者の、ストーリーを伝える能力と素晴らしい技能によって我々は映画に魅了されるが、その努力は十分に知られていない。制作には何百、何千という人が関わっているので、映画を観る時はエンドクレジットまで観てほしい。制作者が意図した(正規の)方法で視聴してもらわないと、映画の生態系が崩れてしまう。知的所有権の保護は、イノベーションとクリエイティビティの礎石であると考えている。11年に実施した映画とテレビの経済効果の調査によれば、日本のGDPに及ぼした額は11兆円になった。そして26万人の雇用を生み出している。彼らの作品が社会から適切に評価され、彼らの権利が決して侵害されることのない将来を目指しましょう。

塚越隆行氏の話 映画を楽しむために著作権を守っていかなければならない。今日お集まりの皆さんの中で、知り合いに違法ダウンロードをしたり、海賊版(DVD)を買おうとしている人がいれば「いけないよ」と言ってほしい。クリエイターが情熱を持って映画を作り、それを僕らが楽しんでいる。ぜひ、皆で守っていきたい。

カート・W・トン氏のメッセージ 知的財産権は革新と創造を守るとともに推進するものであり、仕事を創出し経済の発展を実現するための鍵となる。本、音楽、映画といったプロダクトの製作にも寄与している。映画は、エンターテイメントとしての価値はもちろん、仕事や他の経済的価値を生み出している。違法ダウンロードや海賊版は映画の製作や配給に携わる多くの人々を傷つけている。製作者にとって産業映画製作の魅力が失われていくと、いずれは私たち映画ファンが傷つくことになる。日本と米国はクリエイティブ産業の世界的リーダーとして知的財産権保護の重要な役割を担っている。私たちはこの分野での日米のパートナーシップは重要だと考えている。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。