松竹・日本テレビ提携作品『ホットロード』(配給:松竹)の製作報告会見が18日午後、東京・東新橋のコンラッド東京で行われ、三木孝浩監督、主演の能年玲奈、共演の登坂広臣が登壇した。
原作は1986年から87年にかけて別冊マーガレットで連載され、コミック全4巻の発行部数が700万部という紡木たくの伝説的少女漫画「ホットロード」(集英社文庫・コミック版)。能年は、母から愛されず、自分が誰からも必要とされていないと不安を抱え、命知らずの不良少年・春山洋志に心惹かれていく主人公・宮市和希を演じる。一方、J Soul Brothersのボーカルとして活躍する登坂は映画初出演で、芝居そのものが初めて。複雑な家庭環境に育ち、命を顧みない生き方をしている春山を演じる。
『ソラニン』『僕等がいた』など青春映画の演出に定評のある三木監督がメガホンをとり、脚本は『僕等がいた』で三木監督と組んだ吉田智子が手掛けた。主題歌は尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」。撮影は昨年11月5日から23日まで、神奈川県の湘南、江の島で行われた。8月16日より全国公開される。
▼三木孝浩監督 原作は、10代が自らの存在意義に悩み、愛を知っていく様などを描き、どの時代にも通じる物語。当時のファンが親になり、その子供が登場人物たちと同世代になった今だからこそ、映像化する意味がある。(主題歌について)尾崎豊さんほど色褪せない音楽はなく、普遍性は「ホットロード」に通じる。あの頃の10代と今の10代を結びつけるのは、尾崎さん以外に考えられなかった。
▼能年玲奈 私は口下手で、人付き合いが得意ではないが、登坂さんが撮影現場を明るくしてくれたおかげで、私は和希役に集中することができた。とにかく頑張ったので、多くの人に見てもらいたい。
▼登坂広臣 原作を読んで、すぐファンになった。家族や恋人、友人の愛、命の尊さなどを描き、読んでいると湘南の風景が思い浮かんだ。春山役は原作ファンに愛されるキャラクターであり、不器用ながらも真っ直ぐぶつかっていくところなど、共感できる部分も多かった。