【FREE】放送界、11月第1週(30日~5日)の動き
2006年11月07日
暦は立冬を迎え、北海道からは積雪の便り。スポーツたけなわの季節で野球、バレー、アイススケートの国際大会が開催。プロ野球では日米野球の最中に松坂大輔投手のメジャー行きで、再びポスティングシステムの是非を問う話題がクローズアップされる。06世界バレーはメダルを狙う日本の女子が黒星スタートから4連勝で8日からの二次リーグへ。08年北京五輪の中継問題をめぐり対立が表面化、IOCが米国のゴールデン帯に合わせた競技の進行を取り入れたことで欧州の各国が「受け入れられない」。1000億円とも伝えられる高額の放映権料を支払う米国TV局の力が浮きぼりに、商業五輪を非難する声。在京キー局の定例会見では総務省のNHKに拉致問題などで放送命令を出す考えに、各社長はこぞって疑問視する意向が述べられた。
〈30日〉日テレ社長会見で来シーズン「巨人戦」で読売・滝鼻オーナーと検討を始めた。総務省は11年以降放送開始予定の新BSデジタル放送利用の説明会。電通はイタリア「セリアA」の07~09年の放送権を取得。第33回「日本賞」のグランプリにカナダ作品「ブレインダメーぢ」が決定。
〈31日〉フジ社長会見では「日本シリーズ」が好数字で国民から喜ばれるソフトであることを再認識した。テレ朝は3月期業績予想でスポット収入減などで中間期は下回る見通しを発表。VRインタが06年4~9月期のインターネット広告出稿の動向まとめる。
〈1日〉総務省はコンテンツ取引を活発化する目的の「市場の形成に関する検討会」を開催。日テレは3月期業績予想で放送外収入の好調で中間売上40億円増の上方修正。MX‐TOKYOは開局11周年で後藤社長が「存在感ある局に挑戦しよう」。BSデジタルラジオの「WINJ」が来年1月末まで3ヵ月放送を休止。ACCの06年度CMフェスティバルでグランプリに「ライフカード」シリーズ受賞。ドラマのポストプロ「バスク」が設立20周年記念パーティ盛会に開催。民放労連はNHKの命令放送問題で、「政治介入」に反対の声明。
〈2日〉自民党の通信・放送の小委員会でNHKに命令する菅総務相の意向を了承され、8日の電監審に諮問。NHK会長会見で命令放送にも引続き「自主的な自主編集を貫きたい」。また、受信料不払い問題で督促の対象を広げ手続きを申し立てる方針を発表。博報堂DYホールディングスは3月期業績で中間期は2・5%減収15・3%減益の下方修正。秋の褒章の受章者が発表され俳優の津川雅彦、落語家の桂三枝さんらが受章。
〈3日〉文化の日。LF初の大型野外イベント「ラジオパーク」(3~4日)日比谷公園で開催。秋の叙勲受章者が発表され「北の国から」の俳優・田中邦衛さんらに旭日小綬章。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。