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『ハロー!純一』石井監督&満島ら記者会見

【FREE】『ハロー!純一』石井監督&満島ら記者会見

2013年11月29日
小学生以下は無料! 小学生以下は無料!

 ティ・ジョイ配給『ハロー!純一』(制作:ナイスレインボー+東北新社)の記者会見が27日(水)、東京の世田谷ものづくり学校で行われ、監督の石井克人、吉岡篤史、川口花乃子、出演の満島ひかり、森下能幸、森岡龍、子役の加部亜門、大嶋康太、椙杜翔馬、堀田耀平、西田光貴、佐々木りお、芽奈が出席した。

 本作は、石井監督の「世界中の子供たちに映画や映画館を好きになってもらいたい。だから子供たちにプレゼントを贈る気持ちで」という考えに集まったキャスト、スタッフにより作られた。観るとちょっぴり勇気が湧いてくる、子供たちによる、子供たちのための、青春ラブコメディ(91分)。業界初の小学生以下は0円という、異例の子供映画が誕生した。2014年2月15日(土)より、イオンシネマ幕張新都心、新宿バルト9他にて全国公開される。

 記者会見では、子供たちがそれぞれ役柄を自己紹介した後、司会進行に挑戦。本作は、2012年3月に千葉県成田市や地元の人々による全面協力のもと撮影されたことや、撮影前にワークショップが行われたこと、公民館を宿舎にして共同生活を行いながら撮影に臨んだことなどを説明した。石井監督の母親による、実話を元にした自費出版本「ぼくのかみさまありがとう」(著:石井紀子/文芸社刊)の映像化を持ちかけられた監督陣の一人、川口監督がそれを参考に、周囲の人たちから聞き取ったエピソードをもとに脚本が書かれた。

 元々、石井監督のポケットマネーで作った自主映画にも関わらず、全国95館という拡大公開されることになったことについて、「子供はタダで観られるようにしたいと考えていたので、地道に一館ずつ…と最初は思っていた。それをスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに相談したら、“君には宣伝は無理だよ”と言われて(笑)、その場でティ・ジョイの紀伊宗之さんを紹介してもらった」と振り返った。満島をはじめとする出演者の真剣な演技が、単なる“自主映画”で終わらせるべきではないと考え直すきっかけになったという。

 破天荒な教育実習生・アンナ先生を演じた満島は、「ここにいる皆がレッスンしているところから見ていて、役柄なのか本人なのか分からないエネルギーを感じた。観終えた後、もう1回観たいと思える作品。こんなに沢山の映画館で公開されるとは思っていなかった。子供たちがこの映画で皆の中にある何かを見つけてくれれば」。石井監督は、「満島さんの演技を見て、本気なんだ!と思った。一緒に作った吉岡くんと川口さんでないとこういうさわやかな作品にはならなかったと思う」と語った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。