キネマ旬報社が主催し、柏市立の小学校全42校で今年夏休みの自由課題として取り上げられた「第一回柏市映画感想文コンクール」の表彰式が11月4日(月・祝)、「TKPシアター柏 supported by KINEJUN」で開催された。
本コンクールには、第一回にも関わらず859編という多くの応募があり、表彰式では、その中から審査員に選ばれた作文を書いた19名全員が出席。最優秀賞は、低学年の部は柏第八小学校2年3組の金﨑紗良ちゃん(『ローマの休日』)、高学年の部は柏第六小学校6年1組の高野生椰くん(『少年H』)が受賞した。各受賞者からは「挑戦してよかった」「来年も参加したい」などといった声が多く聞かれた。
キネマ旬報社の清水勝之社長は、「二つの思いがあってTKPシアター柏を運営し、本コンクールを主催した。一つは、映画人口が減少し高齢化しているので、小学生の皆さんにも劇場で映画を観て頂きたいということ。もう一つは、映画業界として『教育』の一助になればということ。本や映画などの作品を通じて、偉い人の人生を疑似体験するとか、遠い国を知るとか、想像上のストーリーの中に入るとか、いろんな体験が出来ると思う。そういうことを小さい時に是非経験してもらって、心の豊かな人になってもらえればという思い。来年は千葉の全県でこのコンクールをやりたいと考えており、ゆくゆくは日本全国で実施したい。また、映画館をお子さん一人でも来られるような安全な場所にし、個人的な野望としては、小学生が500円玉を握りしめてぶらっと来られるような場所にしたい。そして、アニメだけでなく過去の名作も子供たちには見せてあげて欲しい」とその思いを語った。
また、特別審査員を務めた女優で写真家の松田美由紀は、「映画が公開されたり、DVDになったりして鑑賞されてもなかなか俳優にはお客さんの声が直接伝わってこないので、今回、書いてくれた作文を読むことが出来て凄く嬉しい。みんなの感想を映画を作っているいろんなスタッフにも届けたい」と述べた。因みに、松田がプレゼンターを務めた特別審査員賞は、富勢小学校4年1組の本間咲帆ちゃん(『トイ・ストーリー(シリーズ)』)が受賞。優秀賞とW受賞となった。
共催はIMAGICA TV、サンライズ社、サンレジャー、キネマ旬報DD。後援は柏市、柏市教育委員会、千葉県興行生活衛生組合、OFFICE作 松田優作事務所。表彰式では他に、秋山浩保柏市長、河原健柏市教育委員会教育長、IMAGICA TV コンテンツ事業部コンテンツビジネスチームの山下泰司氏、明智惠子キネマ旬報編集長、宮本明芳サンライズ社顧問、三矢健サンレジャー代表取締役、小池正樹TKPシアター柏支配人、青木眞弥キネマ旬報エグゼクティブ・エディターが各賞のプレゼンターを務めた。