歌手の吉幾三が10月1日、チャリティーコンサート「第3回 浅草ありがとうの唄コンサート」を、東京・浅草公会堂で行い、徳間ジャパンコミュニケーションズより翌2日発売の新曲「男っちゅうもんは」を初歌唱した。
昨年歌手生活40周年を迎えた演歌のシンガー・ソングライター。自身が歌を学んだ芸能の町・浅草を、人情味あふれるショーで終始笑いに包み、ラストに1年半ぶりの新曲となる自身作詞作曲の最新作を熱唱した。
「10代が10代を殺してしまうなんて、昔はなかった」と嘆き、次の世代に向け「男っちゅうもんは」と力強いメッセージ。妻へ書き下ろしたカップリング曲「別離(わかれ)の時は」とともに、約1000席満員の会場から大喝采を浴びた。
小気味よいトークを挟みながら、代表曲「雪國」「情炎」「酔歌」「酒よ」から前作「その昔」、そしてカバーなど次々。静かなギター弾き語りの一方、凛々しい袴姿で三味線、尺八との共演も。“若い歌声コーナー”は、愛娘のKU、華かほり、高城靖雄が盛り上げた。
2010年にスタート、3回目を迎えた浅草でのチャリティーコンサート。約40年前、作曲家の故・米山正夫さんの音楽学院に通い、さまざま世話になった浅草への恩返し。大歓声を浴び「これからも毎年1回、浅草に来ます。ありがとう」。また東北復興へ、被災地でもさらに積極的に公演したいと語っていた。
今年3月に東京・日本橋公会堂で行った40周年ファイナルコンサートの模様を収めたDVD「吉幾三コンサート~支えられて40年~」も、2日に発売になった。