プレシディオ配給『インポッシブル』(6月14日公開)でナオミ・ワッツ演じる主人公のモデルとなったスペイン人女性、マリア・ベロンさんが来日した。同作は、2004年のスマトラ島沖地震で被災した家族の実話を映画化したもの。マリアさんは脚本から撮影まで関わり、映画製作にあたっては被災地のタイを訪れ、被災者とたくさんの言葉を交わした。
17日には都内でジャーナリストの大谷昭宏氏、前宮城県知事・神奈川大学教授の浅野史郎氏、日本赤十字社医療センターの槙島敏治氏とともに、「こころの復興」をテーマにしたトークイベントに参加。翌18日には、東日本大震災の被災地である仙台を訪れ、チネ・ラヴィータでトークショーを行った。被災した仙台の人々に向けて「私が直接何かを癒せるわけではない」としつつも、「津波によって受けた心の傷は、時間と愛が癒してくれる。いま私にできることは、皆さんのことを思っている、皆さんのことを愛している、と伝えることだと思った」と述べた。