日本コロムビアは20日、歌手・クミコのレコード会社移籍第1弾シングル「サヨナラをあげる」の発売記念ライブコンべンションを開催した。シャンソンではない “歌謡曲歌手” クミコを、業界関係者約100名にアピールした。
シャンソニエの老舗だった銀座「銀巴里」の出身。作詞家・松本隆に見出された。2010年発売のシングル「祈り」(エイベックス)がヒット、同年のNHK紅白歌合戦に出場を果たした。東日本大震災被災地で精力的な支援活動を行っていることでも知られる。
エイベックスから、歌謡曲に強い日本コロムビアに移籍。クミコは「元々、流行歌の歌い手になりたかった。老若男女みんなが歌える―歌手とはそういうものだと思ってきた。今回、コロムビアさんとご縁があり、第一歩を踏み出すことになりました」と挨拶。
本格歌謡の新曲「サヨナラをあげる」、カップリングの軽快な楽曲「懺悔の小窓」を披露。さらに、ヒット曲「祈り」に加え、「いつの日かCDに入れたかったけれど、(楽曲の権利を持つ)コロムビア移籍で実現できそう」という島倉千代子「からたち日記」を歌い上げた。
震災被災地で歌い、「もっとカラオケで老若男女に歌ってもらいやすい曲が私にもあれば…」と思ったという。言葉どおり、再度カラオケで「サヨナラをあげる」を熱唱した。
デビュー以来30年間培ってきたシャンソンも大切にしていく。新たなクミコを披露する全国ツアーは6月1日に東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンで開幕。ステージの前半は歌謡曲、後半はシャンソンで魅せるという。