【FREE】放送界、4月第3週(17日~23日)の動き
2006年04月25日
カレンダーも味方した今年のゴールデンウィークが目前、JRグループは列車指定の予約状況について前年比4%増と、3年連続で前年を上回る国内旅行の好調な需要を発表。プロ野球は伝統の「巨人vs阪神」3連戦が平均15・2%、日ハム新庄選手の引退表明も飛び出した。放送界ではBSデジタル各社などから民放連が定めるガイドラインを超える、過剰な光点滅の番組(ショッピング関連)の問題。「竹中懇」が検討しているNHKのチャンネル減、受信料の値下げに関連して「波を縮小することと受信料の関係は単純ではない」とNHK側は反論している。
〈18日〉
日テレがJR山手線で巨人戦のナイター中継の「デジタルGトレイン」がスタート、鮮明な映像が送られ乗客に好評である。QRは3社でアニメ&ゲームの音声・映像コンテンツをパソコンや携帯電話向けに配信サービスする新会社「AG ONE」を7月設立、10月開始。デジラジ・ニュービジネスFが第2期総会で活動方針など、現在の参加企業はTFM、QRなど74社77部門でTBS、LF、J‐WAVEも参加見通し。ライブドアとUSENは両社のウェブサイトの会員を5月末をメドに一本化すると発表。
〈19日〉
NHK総局長会見ではカラ出張問題の検証作業で新たなものは出ていないが、これにかわる不正が出てくる可能性がある。VRインタはSNSサイト(会員)の視聴動向で昨年10月の185万人から今年3月の282万人と月間の推定訪問が100万増加と発表。
〈20日〉
民放連の広瀬会長が就任初の理事会でデジタル化をはじめ諸問題の対応に会員各社に協力を求める挨拶。憲法改正国民投票制度と人材擁護法案における放送規制への対応など討議。USEN宇野社長が中間決算発表でライブドアの資本提携について、株式交換を中心に検討中で完全子会社化を目指している。第10回「竹中懇」は通信関係の総括でNTTグループの再編成など持ち株会社の見直しについて検討。
〈21日〉
総務省は放送番組制作業の実態調査の結果をまとめ、16年度実績の平均売上高は11億円で前年比1・3%増。回答率は24・2%。NECとサイバーウイングがテレビCMとインターネット映像広告の編成運用を一本化のシステムを製品化し販売へ。BS朝日は「3月」開局以来初めて単月黒字化を達成。スカパーは仁藤雅夫常務が社長に昇格する人事を固めた、重村一社長はフジサンケイグループに戻る。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。