【FREE】放送界、5月第2週(8日~14日)の動き
2006年05月16日
沖縄地方が梅雨入り。すかっと5月晴れに恵まれない球場では、2年目のセ・パ交流戦がスタート。新戦力チームの激突に話題も豊富と期待されたが、地上波で中継された「巨人戦」(3ゲーム)は平均11・1%と低調。その中で横浜の石井琢朗選手が34人目の2千本安打を達成。海外から飛び込んできたNYの松井秀喜選手が骨折、日米通算の連続試合出場記録が1768でストップ、ファンに大きな衝撃的なニュースに。サッカーW杯ドイツ大会まで1ヶ月を切り、大会に向け最後のAマッチも終えて、出場選手の発表へ。民間調査会社による日本チームの期待度調査ではベスト16が27%で、1次リーグ敗退は20%だった。竹中総務相の私的懇「通信・放送懇談会」が今月中にまとめる論点整理に、放送界からNHKのチャンネル削減や民放の地方局に対する配慮等で批判。
〈8日〉 TBSは放送した「白いんげん豆ダイエット法」で視聴者から苦情がよせられた問題で注意を喚起する告知。スカパーの「4月」加入契約が2、3月の減少に歯止めの1万8470件純増。
〈9日〉 竹中懇が示した論点整理にNHKのチャンネル数の削減やマスメディア集中排除原則の大幅な緩和など。QR社長会見でインターネット放送の取り組みに「著作権以外にも収支の問題など見えない部分がある」。電通とソフトバンク系が設立したネット広告会社で不透明な取り引きから新井社長が辞任し長沢秀行取締役が社長に昇格。
〈10日〉 LF社長会見はネット事業の展開で「視点をラジオ放送だけでなく、新企画でスポンサーを取り込んでいきたい」。日経ラジオ「決算会見」で5期ぶりに黒字転換で特損計上し今年度は7期ぶりに営業利益の計上へ。村上ファンドが運用資産と活動の拠点をシンガポールに移転で4月29日現在のTBS株5・65%の保有が判明。
〈11日〉 NHK会長会見で竹中懇の論点整理の「チャンネル数削減と受信料値下げ」を結びつけての議論に「そんな単純なものではない」と反論。民放連会長も「マス排で地方局軽視ともとれる考え方がうかがえ、危惧を抱く」という談話。デジタル放送の「4月末普及」で地デジは1049万台、BS1479万台と58万台の増を記録。WOWOW社長会見で3ヵ年経営計画にサーバー型放送など会員ビジネスの拡大、強化など。首都圏ラジオの4月度聴取率調査でTBSラジオが通期29期連続首位を獲得し0・1%差でLF2位。
〈12日〉 スカパー「3月期決算」で売上823億、純利益3億円の増収減益、1加入者当り1382円と前年1413円から減少。JSAT「05年度決算」会見でスカパーとの統合に「ペースダウンも連携強化への協議を進めている」。TXBB「決算会見」で増収増益を計上し上場記念で500円配当を実施。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。