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放送界、6月第1週(29日~4日)の動き

【FREE】放送界、6月第1週(29日~4日)の動き

2006年06月06日
 関東地方の梅雨入りも間近。サッカーW杯ドイツ大会も目前に迫り日本代表の一次リーグ突破に期待が高まる。村上ファンドのインサイダー取引疑惑で、再びニッポン放送株を巡るライブドアとの関係がクローズアップされ、村上世彰氏に対する東京地検の動向に注目で、放送界は大きな波紋を呼んでいる。NHK改革の議論は大詰めを迎えて、チャンネル数の削減と受信料の支払い義務化が焦点に最終局面へ。

〈29日〉
日テレ「社長会見」で放送外収益の拡大へ米社ICMと契約し海外マーケットにフォーマット販売の強化等を発表。NHKはカラ出張問題調査で新たに28件(355万円)の不正経理があったと公表。J‐WAVEはPC向けインターネットラジオ「Brandnew‐J」を開局し配信を開始。フジは住商と共同でインドネシアの大手IT企業に資本参加し視聴者参加型のテレビ連動モバイル事業を展開。NACK5が記者懇で17年度売上が初めて25億円超(27億88百万円)の好業績を説明。

〈30日〉
文化審議会が著作権法見直し議論でIP放送の著作権処理を簡素化する方針を示す。東映アニメが幻冬舎とアート映像コンテンツ「画ニメ」の立ち上げを発表。今村昌平監督(79歳)が死去、カンヌでグランプリを獲得した「楢山節考」を東映チャンネルで放送。

〈31日〉
TBS社長会見で地デジ放送のIPマルチキャスト再送信では元の放送権、著作権保護から地域限定の条件が必要の見解。スカパーが江東区の借地に地上5階建の新放送センターの建設を発表、08年3月竣工。QRはJCBと提携し「BUNCA JCBカード」を発行し聴取者サービスの向上を図る。TBS信国コンテンツ事業局長が記者懇し順調な事業展開で06年度も17%伸びの予算で中期経営計画に貢献したい。テレ東とTXBBがアニメ「スパイダーライダース」をコミック化しネット配信で読広と提携。日本BS放送が11月末でCS110度の終了を発表。

〈1日〉
竹中懇でNHK国際放送は子会社の運営により民間の出資を受けた方が良いという報告。NHK会長会見で受信料の収納回復傾向にカラ出張問題が悪影響を及ぼしている。プレゼントキャストが無料動画配信「ドガッチ」のプレオープンでサッカーW杯の速報映像。総務省の3月末「ケーブルテレビの普及状況」で加入世帯は1913万世帯の7・0%伸び。北海道道央圏で地デジ本放送スタート。

〈2日〉
民放連は竹中懇の報告書にソフト・情報発信力の強化との整合性に欠く等の意見書。自民党の片山委員長が通信・放送の高度化最終報告書で地方テレビの役割を重視する観点から県域免許制度の堅持へ。東日本放送は高木社長が取締役相談役で後任社長に伊藤裕造・朝日新聞電波メディア担当。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。