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放送界、10月第2週(9日~15日)の動き

【FREE】放送界、10月第2週(9日~15日)の動き

2006年10月17日
 スポーツの秋、プロ野球は「日本シリーズ」を迎える。パ・リーグは北海道日ハムが25年ぶりの優勝、セ・リーグのナゴヤ中日と対決することが決まったが、昨今の野球不人気のあおりで地上波の中継対応に、ファンからブーイングの嵐。地元中継では30%を超える高視聴率を獲得し、ヤフーのインターネット生中継では国内最高の視聴者数を記録した。北朝鮮の核実験にたいする国連の制裁決議が全会一致で採決、日本は追加制裁で北朝鮮からの輸入全面禁止などの経済措置を決定し、両国の間に緊張ムード高まる事態に。政府は短波のラジオ国際放送で「拉致問題」を重点的に扱うようにNHKへの命令書を明記する方針をかため、放送界に新たな波紋を呼ぶ。TBSと楽天の提携めぐる交渉から1年で具体的な成果がほとんど見えない状況に「どうなる?」のスポットライト。

〈10日〉
NHK経営委員会が受信料不払い「督促」「通告」に関する経過で支払い拒否件数の改善内容を発表。権利者団体が訴えていた楽曲使用差し止めと損害賠償請求の裁判で最高裁がCATV3社に対し上告不受理の判決。著作権保護をめぐる「ローマの休日」の格安DVDの販売差し止めの裁判は映画会社が申請を取り下げ。テレ朝はインデックスと業務提携し視聴者参加の新しいコミュニケ・サービスの開発を発表。

〈11日〉
TBSラジオ会見でデジラジの試験放送に向けて東京5社は先導的な役割を担う。LF会見では新生LFの第1期となる「上期」の業績は順調で売上は目標達成、聴取率も単独首位を獲りたい。北海道HBCは新たなBBビジネス研究を目的とした実験サイト「北海道学びーびー」開設。

〈12日〉
総務省は電波有効利用方策委員会で共用、公共性、経済効率などポイントに論議。また、映像国際放送の在り方検討委員会では地域に応じてコンテンツを組み合わせ提供など。衛星放送の将来像研究会ではCS放送のハイビジョン化促進と再編成まとめ最終報告。RABJは東阪のCM7千本超を収録の「ラジオCMライブラリー」を開始。

〈13日〉
総務省はNHKの短波ラジオ国際放送で「拉致問題」について重点的に扱うように、NHKにたいする命令書に明記する方針。NHKは「紅白歌合戦」の入場希望者も受信料支払い世帯に限定すると発表、昨秋の「歌謡コンサート」から始めている制度。第54回菊池寛賞に放送界から黒柳徹子と「徹子の部屋」(テレ朝)が受賞、贈呈式は12月1日。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。