第36回日本アカデミー賞授賞式が、8日午後グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで開催され、『桐島、部活やめるってよ』が最優秀作品賞・最優秀監督賞(吉田大八監督)など5部門を獲得した。この他、最優秀脚本賞は『鍵泥棒のメソッド』(監督・脚本内田けんじ)、最優秀主演男優賞は阿部寛(『テルマエ・ロマエ』)、最優秀主演女優賞は樹木希林(『わが母の記』)がそれぞれ受賞した。
▽吉田大八(最優秀作品賞・最優秀監督賞) テレビ局製作幹事作品ということでもっといろいろとプレッシャーをかけられるかなと思っていたのですが、いままででもっとも自由に好きにやらせてもらいました。プロデューサーに感謝しています。そして若い俳優たちに思う存分仕事ができる場を用意してくれたスタッフにも感謝しています。
▽阿部 寛(最優秀主演男優賞) まさかと思いました。この作品はコメディでやらせていただきました。(一昨年の)震災の翌日、イタリアにいき、みなその気持ちを大事にして作った作品です。こんな大きな身体なのですが、鳥肌が立っています。今度、この場にかえって来ることが出来たら、日本人役で出たいです。
▽樹木希林(最優秀主演女優賞) 本当のところ私は日本アカデミー賞は半分マユツバだと思っているのです。だから自分がもらうこともマユツバなんです。しかし、若い監督、若い次の役者たちがどんどん出て来ているのを見て、日本映画がいいなというのが実感なのです。
▽細田 守(最優秀アニメーション作品賞) 『おおかみこどもの雨と雪』は子ども育てる親の話です。震災を経た今の日本で頑張っている親達に対して、子ども達を抱えて大地にしっかり立つ心の強さを得たいと願って作りました。評価していただき本当にありがとうございます。