世界のトップアーティスト村上隆が、初めてメガホンをとった映画『めめめのくらげ』は現在制作中だが、2月15日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで、本作の一部であるフッテージ映像を世界初公開し、村上監督によるティーチインも実施した。
本作は、震災後の日本を舞台にファンタジーの世界を描き出すジュブナイル作品。実写とCGを融合し、CGカットだけで約900カット以上という、今までの日本映画にはないスケールと世界観で描く注目作。村上監督は、「自分のエッセンスは60~70代のサブカルチャーを背景に作っているので、そういったエッセンスを共有できるような媒体として映画を模索していた。最初はアニメーションで作ろうと思ったが、映画という文法が理解できなく、情報量が多い実写で試してみようとした。でも、逆に苦労している」と語り、「現代美術は西洋のルールに則って表現する分野。日本では理解してもらう頻度は低かったが、映画はたくさんの日本人が観ていて目が肥えている。そこで、僕が今までやってきた芸術の世界観をこの世に問うという想いで、カンでやっている。たくさんの方に観て頂きたい」とした。ギャガ配給により、4月26日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて全国公開。