中山美穂主演「新しい靴を買わなくちゃ」(配給:東映)の完成披露会見が25日、帝国ホテルで行われ、監督の北川悦吏子、プロデューサーの岩井俊二、出演の中山美穂、向井理、桐谷美玲、綾野剛が出席した。
同作は、「あすなろ白書」や「ロングバケーション」など数々の名作ドラマの脚本を手掛けてきた北川がメガホンをとり、岩井がプロデュース、撮影監督を担当、音楽監督を坂本龍一が手掛けるなど、豪華スタッフ・キャストで描くラブストーリー。パリに暮らす女性と、日本から観光に来た青年の運命がクロスする、ロマンティックな3日間の物語。日本映画では異例の全編パリでロケが行われた。
製作委員会は、東映、キングレコード、木下工務店、ロックウェルアイズ、テレビ朝日、東映ビデオ、電通、ビッグアップル、小椋事務所、ネイチャーラボ、幻冬舎、ホリエージェンシー。製作プロダクションはロックウェルアイズ、オリエンテイション。10月6日(土)より全国ロードショー。
▼北川悦吏子監督の話 6年前から美穂ちゃんと「この企画やらない?」と話していたけど、自分の体調が悪かったりしてなかなか実現しなかったので、やっとという思い。普段書いている連続ドラマは11~12話で人に見せるが、映画という時間の中で3日間の物語をやりきれないかなという挑戦だった。
▼岩井俊二Pの話 一番大変だったのは北川さんで、彼女の体調が良くない時は美穂ちゃんと二人で励ます日々があり、それを経て完成させることができた。他の監督にしては?と提案もしたが、美穂ちゃんに「北川さんでやろうよ」と断られ、そんな(結束力のある)チームだった。
▼中山美穂の話 とても可愛らしい、大人なラブストーリーで、素敵な仕上がり。(主人公アオイの役柄は)北川さんが私を意識して書いてくれたと思うので、やりやすかった。映像を見て、普段自分が住んでいるパリの風景に自分が写っているのは不思議な感じだった。
▼向井理の話 パリでの10日間の撮影は毎日晴れていたが、地元の人にも中山さんにも「それは珍しいこと」と言われた。とてもいい景色のイメージしかなく、撮影を後押ししてくれた。