松竹配給「ねらわれた学園」(製作:ねらわれた学園製作委員会/制作:サンライズ)のアフレコ取材が11日、東京・日本橋の東京テレビ・センター浜町スタジオで行われ、劇場アニメ映画初主演で声優を務めるAKB48の渡辺麻友がアフレコを披露した。
作品は、眉村卓の同名小説(講談社刊 青い鳥文庫所蔵)を新たな解釈で初めてアニメ化するもの。『境界線上のホライゾン』『アクセル・ワールド』などで話題のサンライズ第8スタジオと、『魍魎の匣』『走れメロス』の中村亮介監督が、思春期の心象風景を淡くも鮮烈に描き出す。オープニングテーマはsupercell。主題歌も渡辺がソロで担当する。
同原作は、1981年に薬師丸ひろ子主演で映画化、翌年に原田知世主演でドラマ化され、いずれも大ヒットを収めた話題作。現在までに計6回にわたり実写化されてきたが、中村監督は自ら脚本も手掛け(内藤裕子との共同脚本)、時代を現代の中学校に置き換えた。声優は他に、本城雄太郎、花澤香菜、小野大輔ら。
古都・鎌倉の中学校。2年に進級したケンジと、幼なじみでケンカ友だちのナツキ、そして密かに気になる存在のカホリ。どこにでもあるありふれた日常の中、ナツキやケンジたちの前に京極という少年が現れる。謎めいた転校生・京極の存在が、14歳の少年少女たちの心と身体、学園の空気を危うげに揺り動かしていく―。
主人公・涼浦ナツキ役の声を務める渡辺は、マスコミを前にしてのアフレコに少し緊張した面持ちだったが、アニメ好きということもあってか難なくこなしてみせた。「ナツキちゃんは活発で運動神経抜群の元気な娘で、運動が苦手な私とはかけ離れていますが、アフレコでは私も元気な感じで、少しでも近づけるように頑張りました。これまで何度も実写で映画化されている作品ですが、アニメ化は初めてなので、ナツキ役に選ばれたからにはしっかり演じ切ろうと思いました」と感想を語り、「青春の甘酸っぱさと、不思議なナゾに巻き込まれていく話が描かれて、ステキな作品になると思いますので是非劇場に観に来て下さい」とアピールした。公開は11月10日(土)より全国ロードショー。