15日公開の岩井俊二監督作品「ヴァンパイア」(配給:ポニーキャニオン)の公開記念イベントが10日、渋谷のWWWで開催された。当日は、岩井監督の映画音楽を監督自らピアノで演奏したほか、「ヴァンパイア」制作の経緯などを語った。
▼岩井俊二監督の話 「四月物語」から「リリィ・シュシュのすべて」まで、2年間ぐらいのブランクがあったが、その間は、映画化しようと考えていた「番犬は庭を守る」という小説を書いていた。(しかしその作品の映画化は)自分の中で難しいと感じて、一度保留にして、もう1つの企画を始めたが、それも日本での映画化は難しいと感じてまた保留になった。その次に書いたのが「リリィ・シュシュのすべて」だった。その前に書いていた話のタイトルは「ハート・オブ・グリーン」だったが、実はこれがヴァンパイアの話で、今回の映画「ヴァンパイア」の原型とも言える作品。