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東映「アシュラ」野沢雅子ら先行プレミア

【FREE】東映「アシュラ」野沢雅子ら先行プレミア

2012年09月08日
「アシュラ」先行プレミアに豪華声優陣が集結! 「アシュラ」先行プレミアに豪華声優陣が集結!

 東映アニメーション制作の意欲作「アシュラ」の先行プレミアが6日、新宿バルト9で行われ、さとうけいいち監督、声優の野沢雅子、林原めぐみ、平田広明、島田敏、主題歌「希望」「Trash」を歌った小南泰葉が舞台挨拶を行った。

 同作は、1970年、少年マガジン(講談社)で連載され、有害図書として発禁問題を引き起こした鬼才・ジョージ秋山による「アシュラ」をアニメ映画化したもの。声優には登壇者のほかに、北大路欣也、玄田哲章など錚々たるメンバーを起用。水彩画をCGによって動かす斬新な技術=ハイブリッド・アニメーションでそのダークかつ重厚な世界観を映像化した。

 同作は完成と同時に世界で話題となり、映画祭からのオファーが殺到。アヌシー国際アニメーション映画祭最優秀長編映画賞ノミネート、上海国際映画祭パノラマ部門正式招待作品に選ばれるなど、続々と出品が決定している。配給は東映。9月29日(土)より、全国ロードショー。

さとうけいいち監督の話 今の時代の映画の謳い方は、一般の方が見てもすぐに感じとれるもので、お客さんに湯加減や味加減を窺う感じ。(映画は)エンターテイメントなので、この作品にもそういったものを匂わせる必要はあるが、本質的には別のことを謳う必要があった。「綺麗に収めない」という(作品にするためには)相当な覚悟がいった。

野沢雅子の話 ちょっと今までにない作品。一言で表すなら「ドーン!」という感じ。アシュラは産み落とされた直後から自分一人で生きていかねばならず、生きることを自然に身につけていく。人間は素晴らしいと思える。こういう少年に出会えて最高。声優をやってきて良かったと思った。

林原めぐみの話 今の世の中は色々な情報に溢れていて、自分に(どの情報を得るべきかの)選択権があるのかないのかわからないが、心の奥では本物を観たいと思っているはず。作り手の中から滲み出てくる情熱の濃いものを、世の中は欲しがっていると思う。だからこそこの作品が投じられるのだと思う。

平田広明の話 初めて観た時はその衝撃に驚くばかりだが、しばらく時間を置いてからもう一度観てみると、本当のアシュラを見ることができる。

島田敏の話 この作品を観てすぐに答えを出すのではなく、長い時間をかけて悩んだり考えたりして突き詰めていくものだと思う。

小南泰葉の話 原作を読んでから曲を書いたが、完成したものを見ると内容とすごくリンクしていて驚いた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。