東宝配給「おおかみこどもの雨と雪」の完成報告会見が18日、東京国際フォーラムで行われ、細田守監督と日本テレビの奥田誠治エグゼクティブプロデューサーが登壇。完成報告と共に、本作が34の国と地域で配給される事を発表。同日夜のジャパンプレミアに続き、今月25日にはフランスのパリでワールドプレミアも開催されることが明らかになった。
本作は、「時をかける少女」(06年)、「サマーウォーズ」(09年)の細田監督が脚本・原作も手掛けた3年ぶりの最新アニメーション。19歳の主人公・花の、 “おおかみおとこ” とのおとぎ話のような恋をきっかけに、「恋愛・結婚・出産・子育てを通じて成長する姿」と、その “おおかみこども” たち、雪と雨が「誕生から自分の生きる道を見つけて自立する過程」の13年間を描き出す(117分)。
主人公・花を宮崎あおい、 “おおかみおとこ” を大沢たかおが演じた他、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、林原めぐみなど、アニメ/実写の垣根を越えたキャスティングが実現した。共同脚本は奥寺佐渡子。キャラクターデザインは貞本義行。音楽は高木正勝。主題歌「おかあさんの唄」はアン・サリー。本作制作にあたり、アニメーションスタジオ「スタジオ地図」が設立された。
製作は、日本テレビ放送網、スタジオ地図、マッドハウス、角川書店、バップ、D.N.ドリームパートナーズ、読売テレビ放送、東宝、電通、デジタル・フロンティア/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS。7月21日(土)より全国ロードショー。なお、ジャパンプレミアでは、舞台上に雨から雪が舞い散る中、傘をさして細田監督、宮崎、大沢ら声優陣が登壇し、舞台挨拶を行った。
▼奥田誠治EXP 「時をかける少女」、「サマーウォーズ」、そして本作と、ホップ・ステップ・ジャンプの気持ちで今回挑んでいる。全国350スクリーンで公開予定だが、ただ広げたのではなく、誰もが感情移入できる、心から感動できる作品になっているので、なるべく多くの人に観て欲しい。
▼細田守監督 スタッフ、キャストともに最高の方々に恵まれ、みんなの才能と努力により無事完成することが出来たので、非常に誇らしい気持ち。僕は身近な題材を選んで描いているので、まさか世界で配給されるとは考えてもいなかった。
▼宮崎あおい 私自身この作品を観てみたいと思ったので、参加できて嬉しい。
▼大沢たかお キャスト揃って順録りしたので、普段の芝居のように出来た。
(写真は、後列左より細田監督、宮崎、大沢、黒木華、西井幸人、前列左より大野百花、加部亜門)