松竹配給「わが母の記」の記者会見が18日、日本外国特派員協会で行われ、原田眞人監督、出演の役所広司、樹木希林が出席した。同作は、井上靖の自伝的小説を映画化した、希望に満ちた普遍の愛の物語。4月28日(土)より全国ロードショー。
▼原田眞人監督の話 この作品は、小津(安二郎)監督にオマージュを捧げたいという気持ちで作った。また、私は黒澤明監督を心から尊敬していて、この映画で登場する御殿場の神社も、「七人の侍」でラブシーンを撮影した場所。そういった黒澤監督への気持ちもこの作品には入っている。
▼役所広司の話 原田監督とは10年ぶりに仕事ができた。僕の母は既に亡くなっているが、撮影中は母のことをたくさん思い出せた時間だった。
▼樹木希林の話 (認知症の母親役について)私はおおざっぱな役なので、リサーチはしない。ただ、年齢がもう70歳になるので、日本では他に認知症の役をやりたがる女優がいないので、私に回ってきたんです。