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「HOME~」、安田出演は憲武が後押し

【FREE】「HOME~」、安田出演は憲武が後押し

2012年04月14日
左より和泉監督、濱田、草笛、水谷、安田、橋本、荻原 左より和泉監督、濱田、草笛、水谷、安田、橋本、荻原

 07年1月~11月までの約10カ月間、朝日新聞の夕刊紙上で掲載された荻原浩の新聞連載小説を映画化した「HOME 愛しの座敷わらし」の完成披露試写会が12日、丸の内TOEI(1)で行われ、和泉聖治監督、出演の水谷豊、安田成美、濱田龍臣、橋本愛、草笛光子、原作者の荻原浩が上映前に舞台挨拶を行った。

 「明日の記憶」などの家族小説で知られる荻原が手掛けた原作は、第139回直木三十五賞候補に挙がるなど高い評価を獲得。これを、人気シリーズ「相棒」の主演&スタッフが真心を込めて映画化。東北地方ゆかりの「座敷わらし伝承」を絡めながら、どこにでもあるサラリーマン一家の再生をユーモラスかつ感動的に描く。

 撮影は11年6月5日に岩手県遠野市でスタート。およそ1ヶ月に及ぶ岩手各地でのロケは7月2日に一旦終了し、7月6~12日の1週間は東京で撮影。それを終えると、7月23日の1日だけ岩手に戻り、撮影を終えた。現在水谷は、全国24カ所を回るPRキャンペーンを敢行している。

 配給は東映。製作委員会は、テレビ朝日、東映、木下工務店、博報堂DYメディアパートナーズ、トライサム、朝日放送、朝日新聞社、光ホールディングス、メ~テレ、北海道テレビ、九州朝日放送、朝日新聞出版。製作プロダクションは東映東京撮影所、東映テレビ・プロダクション。

和泉聖治監督の話 はじめに原作を喫茶店で読んだ時、感極まって肩が震え始めて涙が出てきた。店員さんは「どんな辛いことがあったのか?」なんて思っただろうが(笑)、幸せな瞬間だった。素敵な俳優が揃ったので、テクニックや演出はいらず、ただ見つめていようと思って現場にいた。

水谷豊の話 撮影中は、家族で集まって笑っていただけのような印象で、あまり内容は覚えていない(笑)。(妻役は)安田さんがいいなと思っていたが、(友人で安田さんの夫の木梨)憲武が、安田さんに「やるよね?」と後押ししてくれて、出演してもらえた。東北発の映画が、多くの人に観てもらえるように祈っている。

安田成美の話 水谷さんはもっと厳しい人だと思っていたけど、自由に勝手にやらせてくれて、それを優しく受けとめてくれた。常に現場を盛り上げてくれて、共演できて楽しかった。

荻原浩(原作者)の話 出演者の皆さんは、舞台挨拶に出てくる前の楽屋でも仲が良くて家族団欒のようだった。映画でもそれが出ていると思う。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。