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「わが母の記」に著名人が続々コメント

【FREE】「わが母の記」に著名人が続々コメント

2012年04月13日
 4月28日(土)より公開される松竹配給「わが母の記」(監督原田眞人)は、作品評価が高まっているが、試写を見た著名人から次のようなコメントが続々寄せられている。

Hollywood Reporter 主演の役所広司と樹木希林の演技は観客をひきつける。小津安二郎の影響を強く受けていることは間違いなく、苦労して手に入れた平和が訪れる後半には特にその感覚が残る。映像はとかく美しい。

セルジュ・ロジーク(モントリオール世界映画祭代表) 積み重なった感情の奥底に隠されていた母から息子への素晴らしき愛の物語だ。

桂由美(ファッションデザイナー) 年を重ねるにつれて変化する息子の心境、老いと共に失はれていく母の記憶、成長と共に芽生えた孫娘の家族愛それぞれを役所、樹木、宮崎の3大スターが見事に演じきっている、必見の一作。

モブ・ノリオ(作家) 井上靖が、もし、老いた母親の《下の世話》に勤しんでいたならば、ベストセラーは量産できなかったかもしれないが、日本の成人男性が女親を介護することへの抵抗感は、もっと早い時期から薄まっていただろうに。

結城康博(淑徳大学准教授・社会福祉学) たとえ「言葉」では通じなくても、「心」で互いを認め合う「介護」のあり方を伝えている。介護疲れを感じている親族にとって、本映画は自分だけが苦しんでいるのではないと気づかせてくれる名作である。

渡邉美樹(ワタミグループ創業者 ワタミ(株)取締役会長) 10歳のとき、最愛の母を亡くした私です。たった10年で一生分の愛情を注いでくれた母でした。たとえ亡くなってもすべてを忘れてしまっても「母の愛」だけはそこにある。いつも、いつも、そこにある。この映画に、亡き母との再会の時間をありたとうと伝えたい。

吉田照美(フリーアナウンサー) 親とは何であり、子供とは何であるのか?その答えは、親の子供に対する愛の深さを知った時に、自然とわかるものなのかもしれない。一途な深い愛は、誰れの胸にも、深く突きささって来る!

みのもんた(キャスター) 僕は、おふくろの死に目に間に合わなかった。でも、おふくろの額は、生きているがごとく、温かかった。じっと、僕が来るのを待っていてくれたに違いない。今も、そう思っている。

城戸真亜子(洋画家) 誰よりも近い存在なのに本当の気持ちが伝えられず、また訊き出すことも出来なくてずっと悔やんだり、悩んだり…親子っていずこも同じなのだなあ、と。家族のリアリティのある会話にクスッと笑いながらも泣けました。

小池龍之介(正現寺・月読寺住職) “100%”ほど愛されていても“1%”しか愛がない!と不安になりたがる僕らが“100%”の愛を体感しなおすために。

ロバート・キャンベル(東京大学教授) 母が捨てた小さな種は葉を茂らせ、家族の蔭となり、やがて母を養うことに。別れと再会、親子でも許し合うことの厳しさをきっちりと美しく描いている。父親の孤独と威厳に心を打たれた。

おおたわ史絵(内科医・作家) 疑って、恨んで、憎んで…すべては親子という名の運命の糸。そして最後の最後に残るのが愛だとしたら…ひとはそれを老いと呼ぶのかもしれない。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。