「SPEC～天～」、堤監督ら完成会見

「SPEC～天～」会見に登場した戸田、加瀬らキャスト

　東宝配給「劇場版ＳＰＥＣ～天～」の完成披露記者会見が21日、東京国際フォーラムで行われ、堤幸彦監督、出演の戸田恵梨香、加瀬亮、伊藤淳史、栗山千明、浅野ゆう子、福田沙紀、神木隆之介、椎名桔平、竜雷太が出席した。

　同作は、２０１０年10月よりＴＢＳ系で放送されたドラマ「ＳＰＥＣ」の映画版。警視庁公安部の特別捜査官が、常識では計り知れない特殊能力（＝ＳＰＥＣ）を持った犯罪者に立ち向かうストーリー。ドラマは、ハードで謎に満ちた展開とＳＦの要素を加えた斬新な映像表現で熱狂的なファンを獲得し、ＴＢＳのオンデマンド（動画配信サービス）では驚異的な売り上げを達成。ＤＶＤやブルーレイボックスも大ヒットとなり、大きな盛り上がりを見せている。

　映画版「～天～」では、これまで明かされていなかった謎が解き明かされ、さらに深いステージへと進んでいく。ドラマからのレギュラー陣に加え、伊藤、栗山、浅野らが新たに出演した。主題歌はＴＨＥ ＲｉＣＥＣＯＯＫＥＲＳの「ＮＡＭＩｎｏＹＵＫＵＳＡＫＩ～天～」。制作はオフィスクレッシェンド、製作はＴＢＳ、東宝、角川書店、キングレコード、ＭＢＳ、ＣＢＣ、オフィスクレッシェンド、ＲＫＢ、ＴＣエンタテインメント、ＨＢＣ。４月７日（土）公開。なお、４月１日（日）にスペシャルドラマ「ＳＰＥＣ～翔～」が放送される。

▼堤幸彦監督の話　随分（完成までに）時間がかかり、つい先々週まで編集していた。ドラマの時からキャストの皆さんにはムチャクチャなことをお願いしていた。何がというと、プロデューサーの植田（博樹）さんと、脚本の西荻（弓絵）さんの世界があまりにも難解で理解に苦しみ、わかったふりして（役者に）説明していた（笑）。ただ、私自身も監督でありながら一人の客としての立場もあり、そのないまぜな感覚が面白いんじゃないかと思ってやっている。

▼戸田恵梨香の話　この映画は、ドラマからの点と点を繋げる一つの点だと思う。新たな謎が生まれ、今までの謎が解決し、新たな魅力が加わった。キャストもパワーアップし、作品がスケールアップしている。

▼加瀬亮の話　ナマイキな作品で、ドラマの頃から愛着を持ってやってきた。思ったよりもたくさんの人に支持して頂けて、映画という形でもっとたくさんの人に観てもらうために、皆で工夫して、盛り沢山の作品になった。