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1/26映連会見、椎名角川専務コメント

【FREE】1/26映連会見、椎名角川専務コメント

2012年02月07日
【第4回】先月1月26日に行われた一般社団法人 日本映画製作者連盟による「新年記者発表会」で語られた松竹、東宝、東映、角川書店の各社社長、専務による昨年の総括及び今年の抱負などのコメントを4回連載で掲載する。

★椎名保・角川書店専務 昨年の1月に書店と映画が合併し、新しい角川書店が発足して1年が経過しました。その間、10月には調布の角川大映撮影所の新スタジオも完成し、お披露目もしましたが、貸すスタジオから作るスタジオというような形で変革して参りたいと思っております。映画の製作と配給ですが、当社は邦画・アニメ・洋画を3本の柱として考えています。まず邦画は、今年は8本の企画の製作作品が公開されます。そのうち角川書店原作の作品は5本。まず、「リング」「らせん」の鈴木光司さんの原案である「貞子3D」、これを5月に3Dで配給。それから、夏には新たなブームを起こすであろうという期待の新感覚青春ホラーと言われています、綾辻行人原作の「Another アナザー」、これを東宝さんの配給で公開。9月には松竹さんと共同配給で、2010年度の本屋大賞、冲方丁原作の「天地明察」を公開。それから、当社の原作ではありませんけども、講談社、梶原一騎原作の「愛と誠」、これを6月に東映さんと共同配給します。このように角川原作の映画化を核として、邦画大手の3社さんのお力をお借りし、そしてまた角川グループの持っている媒体、それから全国書店を活用した宣伝・販促力といったものをフルに生かして、映画のヒットへ結び付けたいという風に思っております。

 アニメは非常に重要な、当社にとっては戦略的なジャンルであるという風に捉えております。今年は、角川書店の原作から3本映画化。3月に公開する「ストライクウィッチーズ 劇場版」は、TVアニメとして既にDVDで出ていますが、DVDで13万本を販売している人気キャラクター。夏に公開を予定している「図書館戦争」は、シリーズ270万部を突破しているベストセラーの映画化になります。

 洋画は、昨年アメリカで年間3位の興収を記録した「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン」他7作品を公開します。昨年、東宝東和さんと一緒に映画ファンドに参加。ハリウッドのメジャースタジオが製作する4作品に投資し、日本における配給権を取得して、全世界からの収益配分を受けるといったスキーム。昨年は「スマーフ」「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」が全世界で公開され、非常にいい形の興行結果となっています。今年は「メン・イン・ブラック3」を5月に公開、年末に「ワールド・ウォー・Z(原題)」が出ることになっています。日本の結果はもちろん、なんといっても海外の映画市場、日本は2千億円ですが、海外は3兆円、それだけ大きな海外の市場動向にも注目したいという風に考えております。

 ※続きは、文化通信.com「エンタメ・トピックス」に本日午後掲載。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。