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「ドラゴン~」フィンチャー監督ら会見

【FREE】「ドラゴン~」フィンチャー監督ら会見

2012年02月01日
「ドラゴン・タトゥーの女」のデヴィッド・フィンチャー監督、ルーニー・マーラ 「ドラゴン・タトゥーの女」のデヴィッド・フィンチャー監督、ルーニー・マーラ

 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給「ドラゴン・タトゥーの女」のデヴィッド・フィンチャー監督、主演のルーニー・マーラの来日記者会見が1月31日、東京ミッドタウンホールで開催された。フィンチャー監督は2年ぶり3回目、マーラは初来日となった。

 本作は、全世界で6500万部を売り上げたスウェーデン発の大ベストセラー・ミステリー小説を『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』のフィンチャー監督が映画化し、本年度アカデミー賞では主演女優賞をはじめ5部門でノミネートされた注目作。09年に本国スウェーデンでトリロジーすべてが映画化され大ヒットした。主人公の社会派ジャーナリスト、ミカエルをダニエル・クレイグ、そしてタイトル・ロールの“ドラゴン・タトゥーの女”リスベットをマーラが演じきった。2月10日(金)よりTOHOシネマズ日劇他で全国ロードショー。

D・フィンチャー監督 スウェーデン版の映画は一度しか観ていない。脚本はだいぶ違うが、原作を読んだ時に感じたことを忠実に描いた。リスベットというキャラクターは、原作で入念に描かれているので、今回、特に何かを足したりはしていない。逆にふるいにかけて、彼女の輝く部分だけを残すように無駄な部分を排除していった。何を考えているのかわかるヒントを、彼女の行動を通してわかってもらおうと思った。舞台をスウェーデンではないどこか他の街に変えようとは思わなかった。ストックホルムの街は独特のルックスを持っていて、キャラクターたちに及ぼす部分は大きく、街の雰囲気を取り込めたと思う。ダニエルは一番はじめにキャスティングした。ミカエル役は彼以外にいない。(第二部の監督を手掛けるかについて)とりあえず大勢の方に第一部を観てもらわないと今はわからない。

R・マーラ 原作を読んでとても好きになり、リスベットにも共感を持ったので、どう演じればいいかよく理解できていた。人生の中で自分が誤解されているような経験はあると思う。このような役は滅多になく、大きなチャンスだと思った。監督は全てのシーンで何度も撮り直す方針なので、特に何テイクしたか数えてないし、覚えていない。ダニエルとの共演はとてもアメージングだった。素晴らしく、ユーモアがあり、忍耐強い。一緒にいて楽しかった。

 なお、ジャパンプレミアが前日30日に東京国際フォーラムで開催され、世界的な水墨画家・小林東雲が、生で描く巨大ドラゴンをバックにフィンチャー監督とマーラが登壇。さらに菜々緒が映画の主人公リスベットに扮して、奇抜なパンクファッションで登場。多数のダンサーを引き連れ、ランウェイでダンス・パフォーマンスを披露。最後には全長7mの龍が動き出すというスペシャルな仕掛けも披露された。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。