ワーナー・ブラザース映画配給「コンテイジョン」のスティーブン・ソダーバーグ監督来日記者会見が10日午後、六本木のグランドハイアット東京で行われた。同作品は、アカデミー賞俳優らのアンサンブルで描かれるグローバルサスペンス。数日で命を落とす謎のウイルス感染が地球規模で発生、ウイルスとともに恐怖が蔓延する。その恐怖に、人類が立ち向かっていく姿を描き出す。
ソダーバーグ監督は東日本大震災に触れ、「3月に日本では大変な出来事が起きた。この映画は、人間が極限の状態に陥った時に、どう対応していくのかを描いた。震災から時間が経って、普通の生活に戻れているだろうかと、日本に向かう飛行機の中で考えていた」と話した。
マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレットら豪華キャストが集結。監督は「今回は重要な役が多く、それぞれのキャラクターが情報を持つ。しかも、物語のスピードが早い。こうした映画には、今回の俳優たちのような演技力が必要」と語った。映画には世界保健機関(WHO)など、実在の機関が登場する。「徹底的に調査。映画を何本か、またはTVのミニシリーズを作れるくらいの大量の材料を入手できた。ただ編集の段階になって、リズム感、スピード感に重点を置き、その多くを削除した」という。11月12日より新宿ピカデリー他全国RS。