栃木県日光市のテーマパーク “EDO WONDERLAND 日光江戸村” が生誕25周年を迎え、映画製作を本格始動した。その第一弾作品「忍道‐SHINOBIDO‐」(製作:EDO WONDERLAND Studio)の製作発表記者会見が13日、東京・港区のANAインターコンチネンタルホテルで行われ、森岡利行監督、出演の佐津川愛美、ユキリョウイチ、菊地あやか(AKB48)、尚玄、研ナオコ、長谷川初範が出席した。
本作は、戦無き泰平の時代を舞台に、時代に残された忍たちの悲しい運命を、リアルなアクションと重厚なドラマで描く、新しい “忍” 映画。「子猫の涙」の森岡監督がメガホンをとり、「悪夢のエレベーター」の佐津川が主演した。撮影は昨年11月に日光江戸村で行われ、現在編集作業中。10月頃に完成を予定している。配給・宣伝はジョリー・ロジャー。2012年春、全国ロードショー。
(あらすじ)道なき山の中に、密かに存在する忍の里。そこで女忍として育てられたお甲(佐津川)は、里の族長・鳥八(長谷川)より、町での偵察任務を言い渡される。それは、忍の壊滅を使命とする隠密組織・黒羽衆の情報を得るためだった。お甲は居酒屋の女中として、侍・東五郎(ユキ)の偵察を開始する。東五郎は、裏では黒羽衆の侍として暗躍しているという情報があったのだ。しかし、お甲は東五郎を調査するほど、その心優しい人柄に惹かれはじめ、東五郎もまたお甲に惹かれていく―。
▼森岡利行監督の話 元々僕は脚本家だが、時代劇は苦手なジャンルで今まで避けてきた(笑) しかし、今回監督するチャンスを頂いた。江戸村のスタッフの方や、ユキさん、長谷川さんが殺陣に精通されていて、すごく助けられた。アクションシーンはCGもワイヤーも使っていない。爆破もしているし、役者が本当に演じていて肉弾相打つアクションになっている。
▼佐津川愛美の話 スタッフ・キャストに会って、待ち望んでいた再会や出会いがあったので、出演できて嬉しかった。命を懸けてやろうというぐらいの意気込みで撮影に臨んだ。
▼ユキリョウイチの話 本物の忍者映画を作るため、よくある黒いマスクを被って忍術を使うような忍者は登場しない。マイノリティとしての忍者を描くヒューマンドラマ。本物のアクションは映像にするとつまらないものになりがちだが、地味にならないように、どう演じるかを工夫しながら撮影した。