【FREE】園子温監督「ヒミズ」ヴェネチアで会見
2011年09月08日
第68回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に、日本から唯一出品された園子温監督の最新作「ヒミズ」の記者会見が、現地時間の6日(火)12時半に行われ、園監督と主演の染谷将太、ヒロインの二階堂ふみが登壇した。
園監督は、東日本大震災後シナリオ変更に至った心情を語るとともに、作品に対する熱い想いを世界中から集まった報道陣で埋め尽くされた会場で語った。そして今回、実際に被災地で撮影を行っていたことも明らかになり、質問が集中。さらに染谷と二階堂には、震災後の若者の心境を問われ、自分たちなりの言葉で心境を語った。公開は2012年春、シネクイント他にて全国順次ロードショー。配給はギャガ。
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園子温監督 10年前に書かれた漫画「ヒミズ」には、終わらない日常の退屈さ、虚しさみたいなものが若者の意識の中にあった。3月11日の震災を受けて、“終わらない日常”から“終わらない非日常”が当たり前になってしまった。そういう若者を描きたかった。多くの人に(被災地での)撮影を止められ、自分の中で葛藤はありながらもここで現地に入らなかったら一生後悔すると思い、被災地での撮影に挑んだ。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。