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アナ終了後の問合せ10倍に―N民共同会見

【FREE】アナ終了後の問合せ10倍に―N民共同会見

2011年07月24日
民放連広瀬会長、NHK松本会長 民放連広瀬会長、NHK松本会長

 24日正午地上・BSアナログ放送が終了・完全デジタル移行(被災3県除く)となり、NHKと民放連は同日夕方4時に共同記者会見を行い、NHK松本、民放連広瀬両会長は予定どおりアナログ放送を終了したことを報告した。

 アナログ終了に関する視聴者からの問合せは、この日、正午まででNHK・民放合わせて2129件だったが、正午過ぎてからの1~2時間で10倍近く増えた。問合せの8割以上が受信方法の相談だった。両会長は、引き続き未対応世帯への周知・広報活動を行うとした。

 この日のアナログ放送終了に関する視聴者問合せは、NHKが正午までで1803件、正午~14時は1万1531件で、合計1万3334件(14時まで)。一方、民放(115社)は正午までで326件、正午~13時で4476件で、合計4802件(13時まで)。

 問合せの大半は、「受信方法を教えて欲しい」「チューナーを設置したが受信できない」など受信相談が占めた。中には「正午にアナログ放送が見られなくなると聞いていたが、見えるのはなぜか?」という声も多数あったとし、CATVのデジアナ変換で視聴できることに気付かない世帯が相当数あった。また「デジタルテレビのつもりだったが見られなくなった」という問合せも多く、「Dボタン」で視聴できる旨を説明して対応しているとした。

 正午を過ぎてからの1時間は問合せが殺到し、電話がかかりにくい対応となったが、次第に件数は減って対応できるようになっているという。

 民放連広瀬会長は、先頃、未対応世帯が10万件と見通した根拠について「6月末で約29万世帯だったが、7月1日からカウントダウン表示を開始し、1日1万件が対応すると見て、7月24日時点でおよそ10万件ではないか」と話した。

 今回のデジタル化にあたり、NHKは4000億円、民放は1兆600億円を投資した。

 問合せは現在24時間体制で受付ており、NHK・民放連ではこの日、このあとも随時問合せ件数など公表していく。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。