【FREE】「八日目の蝉」成島出監督ら完成会見
2011年03月01日
松竹配給「八日目の蝉」の完成会見が28日、ウェスティンホテル東京で行われ、成島出監督、原作者の角田光代、出演の井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子が出席した。(写真は左より角田、小池、井上、永作、森口、成島監督)
同作品は、直木賞作家・角田光代の同名ベストセラー小説(中央文庫)を映画化したヒューマンサスペンス。不倫相手の子供を誘拐し4年間育てた希和子を永作、誘拐犯に育てられた恵理菜を井上、恵理菜の幼馴染でルポライターの千草を小池、我が子との4年間を奪われた実の母親・恵津子を森口がそれぞれ演じる。他に、田中哲司、渡邉このみ、市川実和子、余貴美子、平田満、風吹ジュン、劇団ひとり、田中泯らが出演する。脚本は奥寺佐渡子、主題歌は中島美嘉「Dear」。
クランクインは昨年9月23日、アップは11月9日。撮影は、香川県小豆島、神奈川県、栃木県、長野県、そして日活撮影所など全国各地で行った。今年2月9日に完成。製作は日活、松竹、アミューズソフトエンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ、ソニー・ミュージックエンタテインメント、Yahoo!JAPAN、読売新聞、中央公論新社、制作プロダクションはジャンゴフィルム。4月29日(金・祝)全国RS。
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成島出監督 原作を読んで、どうしても映画にしたいと思った。希和子が燃え尽きて灰のようになってしまう。その一方で、恵理菜が最後に見る光と景色。この二つを同時に起こしたかった。単純なハッピーエンドではないが、希望のある物語が描けた。
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角田光代 最初は小説と比べながら見ていたが、途中から小説を忘れ、映画にのめり込んだ。小説の持つテーマを、映画はもう一回り大きくした。“魂の解放”を扱った映画だと思う。素晴らしい映画にしてくれた。
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井上真央 原作を読んで、希和子に感情移入していたので、誘拐された恵理菜役をどう演じるのか、迷った。日々、壁にぶつかった。悩みながらも、ここまで恵理菜役に向き合うことができて、よかったと思う。愛と生命力のある作品に、ご期待ください。
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永作博美 撮影は、まるで迷宮の中にいるよう。何が見えるのか分からない中で、一筋の光に向かって、どうにか進んでいった。私の演じた相手は0歳から4歳で、大人の思うようには動かないので、逆にドキュメンタリーのような迫力あるシーンができたのではないか。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。