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「エクレール~」、仙台で完成披露

【FREE】「エクレール~」、仙台で完成披露

2011年02月24日
エクレール お菓子放浪記.jpg 宮城県石巻市など県内各地で昨年10月に撮影された映画「エクレール・お菓子放浪記」は、全国に先駆けで4月23日(土)から宮城県仙台・桜井薬局セントラルホール、石巻・岡田劇場での先行公開、5月21日(土)から東京・テアトル新宿ほか全国順次上映と決定した。配給・宣伝はマジックアワー。

 本作は、お菓子を通して様々な出会いと別れを繰り返し、戦中戦後を必死に生き抜いていくアキオ少年の成長を描いたもの(105分)。原作は、小説家・西村滋の自伝的作品『お菓子放浪記』(理論社及び講談社文庫刊)で、初版以来35年にもわたって読み継がれるロングセラー作品。監督は、『ふみ子の海』で全国に感動の輪を広げてきた近藤明男が手掛けた。エンディングテーマはRockstar Steady「Crystal Heart」(相川七瀬ニュープロジェクト)motored。

 主人公・西村アキオには、『レ・ミゼラブル』などのミュージカルに出演し、透明感あふれる歌声で観衆の心をつかんだ吉井一肇が大抜擢。また、アキオの養母となり、たくましい生き様を見せる野田フサノ役に、監督が彼女をイメージして脚本を書いたという、いしだあゆみ。感化院の教師で童謡「お菓子と娘」をアキオに教える陽子先生役に早織。そして、行き場所をなくしたアキオを受け入れる旅回り一座の座長には、ロケ地宮城県の親善大使も務める林隆三。他にも、遠藤憲一、高橋惠子、竹内都子、尾藤イサオ、山田吾一といったベテランが顔を揃える。製作は、宮城県では河北新報社、仙台放送ほか、岩手県ではIBC岩手放送、東日本エージェンシー、山形県ではテレビユー山形など東北を中心とした地方企業15社。仙台では「製作と上映を支える宮城県民の会」が発足。名誉会長に村井嘉浩宮城県知事が就任している。

 2月21日(月)には仙台で全国初の完成披露試写会が開催され、近藤監督、主演の吉井、林、いしだが登壇(=写真/左より吉井、いしだ、林、近藤監督)。近藤監督は「本当に、素晴らしい俳優さんたちとお仕事ができ、もし映画に力があるとすれば、そのお陰です。ありがとうございました」、吉井は「戦争中の孤児のつらい気持ちに少しでも近づくため、ぼくも去年の宮城での撮影に、一人で参加しました。皆さんのお陰でこのようないい映画の主演ができて、本当にありがとうございました」、林は「ご縁があって、宮城県を舞台にした映画に初めて出演でき、心をこめて演じさせて頂きました」、いしだは「本当に初めてとも言える強烈なおばあちゃん役で、演じていてとても楽しかったです。こういう役ができる年まで役者をやってるなんて若いころは思ってもいませんでした」とそれぞれ挨拶した。なお、東京でも3月10日(木)東京大空襲の日に、ニッショーホールでゲスト登壇の完成披露試写会が決定している。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。