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「ツレがうつに~」宮崎あおいら会見

【FREE】「ツレがうつに~」宮崎あおいら会見

2011年01月27日
「ツレうつ。」会見.jpg 大河ドラマ「篤姫」の宮崎あおい、堺雅人が再び夫婦役で共演する映画「ツレがうつになりまして。」の撮影快調会見が26日、東映東京撮影所で行われ、佐々部清監督、出演の宮﨑、堺、そして夫婦のペットであるイグアナの「イグ」が登壇した。(写真は、左より佐々部監督、宮崎、堺。下が『イグ』)

 本作は、自身の夫のうつ病と向き合って暮らした実話を、イラストを交えて綴った細川貂々の同名エッセイ(幻冬舎)を映画化するもの。原作は、06年の発売以来30万部のベストセラーとなっている。ともすれば暗くなりがちな「うつ病」という題材を、名匠・佐々部監督が笑いを交えながら飄々と、ほのぼのと、しかし力強く描く。

(物語) 高崎晴子(宮﨑)と高崎幹夫(堺)はお互いを「ツレ」「ハルさん」と呼び合う仲睦まじい夫婦。ある日、2人の関係が幹夫の「うつ病(心因性うつ病)」発症をきっかけに変わり始める。これまで幹夫に頼りきりだった晴子は、ツレを支える日々のなかで自分自身が変わっていくこと、ツレを深く愛していることを感じる。ツレに甘え、売れない漫画を描いて好きに生きていた晴子は、一心不乱に自分が本当に描きたい作品を描き、編集部へ持ち込んだ。それはツレと自分の生活を描いた漫画だった―。

 共演は、余貴美子、吹越満、津田寛治、犬塚弘、梅沢富美男、大杉漣など。1月9日にクランクインし、2月上旬アップ予定。配給は東映。2011年秋に全国公開する。

▼佐々部清監督の話 私の知人にも「うつ病」と闘っている人がおり、日本が抱えている大きな問題の一つ。それを、たくましく明るく描いている原作に出会い、読んだ瞬間に自分でやりたいと思った。それが4年前のこと。幻冬舎さんにお願いして、ずっと(映画化権を)押さえさせてもらっていて、やっと撮影にこぎつけた。原作の漫画のヘタウマ感はなんとも言えない温かみがあり、そのテイストを実写にも繋げたい。原作の持っているペーソスが2人の芝居から上手く出せたらいいなと思っている。

▼宮崎あおいの話 ハルさんが、貂々さんのように明るい人じゃなければ自分は立ち直れなかったと思うと書かれていたのを読んで、素敵な夫婦だなと思いました。

▼堺雅人の話 うつ病についてまったく知識がなかったが、思ったよりもたくさん苦しんでいる方がいて、まだよくわかっていない病気であることも念頭に入れて、「こんなカンジだろう」とわかったフリをして演じるのではなく、多少生ぬるくなっても自分の手の届く範囲でこの病気を捉えてみようと思いながらやっている。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。