【FREE】「あしたのジョー」完成報告会見
2011年01月19日
東宝配給「あしたのジョー」(製作:『あしたのジョー』製作委員会/制作プロダクション:OXYBOT/制作協力プロダクション:セディックドゥ)の完成報告会見が17日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、曽利文彦監督、キャストの山下智久、伊勢谷友介(=写真)、香里奈、香川照之が登壇した。
本作は、高森朝雄/ちばてつや原作の漫画史上最高傑作と言われるスポーツ漫画(講談社刊)の金字塔を、「ピンポン」「ICHI」「ベクシル 2077日本鎖国」の曽利監督が完全実写化したもの(131分)。脚本は篠﨑絵里子が手掛けた。
主人公の矢吹丈を「クロサギ」の山下、ジョーの永遠のライバル力石徹を「十三人の刺客」の伊勢谷が演じ、2人は数ヵ月にわたる肉体改造で、体脂肪率4%前後のプロをもうならせるボクサー体型を作り上げた。ヒロイン・白木葉子には「パレード」の香里奈、そして元ボクサーの丹下段平を「劔岳 点の記」の香川照之が演じた。他に、勝矢、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、倍賞美津子、津川雅彦が共演している。
舞台となる昭和の下町を5000㎡のオープンセットで完全再現。リアリティと最新CGの融合により、原作世界を見事に映像化。主題歌には、宇多田ヒカルが「Show Me Love(Not A Dream)」(EMIミュージック・ジャパン)を提供している。2月11日(土)より全国東宝系にてロードショー。
▼曽利監督 スタートしてから足掛け3年、本当に長い時間がかかったが、スタッフ・キャストが一丸となってとにかく頑張ってきた。原作を読んで育ったど真ん中の世代なのでプレッシャーはあったが、逆にそれを乗り越え、無の境地で臨めた。頭で考えるより行動するしかなかったので、後は気持ちよくやれた。最高級のCG技術で臨んだが、この映画の魅力は人。人間力がこんなに凄いのかとひしひしと感じて作る事ができた。男くさいが美しい作品に仕上がっている。
▼山下智久 凄く国民的漫画で、沢山のファンを持っている原作なので、プレッシャーが大きく、最初は正直ボクで全うできるのか不安だった。でも、挑戦することが大事だとボクも原作から学んだので、一生懸命取り組んだ。
▼伊勢谷友介 力石役ということで凄いモチベーションで臨んだが、こんなに大変だとは思わなかった。でも、現代にも何か響く作品になっていると思う。
▼香里奈 なんでそんなに執着するのか、2人の友情に少し嫉妬しながら見守った。
▼香川照之 オファーが来ていなかったら後悔していたと思う。全てを費やしてきたので、自分のボクシングに対する思いを全部出せた、最高の現場だった。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。