【FREE】角川映画「オカン~」完成披露
2010年07月30日
角川映画配給「オカンの嫁入り」(製作:角川映画+東映ビデオ+NTTドコモ+キュー・テック/製作プロダクション:角川映画)の完成披露宴が28日、東京・元赤坂の明治記念館で行われ、出演の宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、絵沢萠子、國村隼、そして呉美保監督が登壇。作品に因み、宮崎、大竹らは着物姿で、結婚披露宴の趣で執り行われた。
本作は、第3回日本ラブストーリー大賞ニフティ/ココログ賞受賞の咲乃月音原作「さくら色 オカンの嫁入り」(宝島社文庫)を、デビュー作「酒井家のしあわせ」でサンダンス・NHK国際映像作家賞2005日本部門を受賞した呉監督が脚本も手掛け映画化したもの(110分)。
ずっと母ひとり、子ひとりで生きてきたが、母の結婚を許せない娘を宮崎、余命一年を言い出せない母を大竹が演じ、本作で初共演が実現。さらに、母の婚約者を桐谷、母娘と家族同様の付き合いをしている大家を絵沢、母の勤務先病院の院長を國村が演じた他、林泰文、斎藤洋介、春やすこ、たくませいこ、友近(友情出演)、綾田俊樹が脇を固めている。イメージ・ソングはJimamaの「大好きな人」(EPICレコードジャパン)。9月4日(土)より角川シネマ新宿、有楽町スバル座他で全国公開。
▼宮崎あおい (大竹と初共演して)人見知りなので最初は挨拶しか出来なかったんですが、(撮影地の)京都では自然に同じ空間を共有できました。キャストも少なくチームワークが大切だったので、しのぶさんのスタッフ、共演者への姿勢が一つ一つ勉強になって、傍にいられて幸せでした。役柄では最初から怒ってばかりいて仲がいいシーンがないので、お母さんが大好きだから怒っているということを、観ている人に伝えられるように心がけて演じました。同世代の女の子に見て欲しいです。
▼大竹しのぶ 原作者の方から本が贈られてきて、映画化の際には是非オカンを演じて下さいと言われていたので、演じることが出来て嬉しい。(宮崎と初共演して)本当に楽しかった。お芝居もしっかりしていて、敢えて無理しないでも自然にそこにいられる環境が嬉しかった。寒い京都でしたが、みんなでコタツに入って家族のように過ごした1ヵ月でした。15歳も年の離れた男と結婚するという設定をどうリアリティを持って観てもらえるか。台本に書かれていない部分を監督と共に作り上げ、そこに本当に生きているように見えるにはどうすればいいかを心掛けて演じました。
▼呉美保監督 普遍的な母娘の関係を描きたかった。この2人でしかできない母娘を演じてもらえて何かの縁のようなものを感じています。セリフにはしないが、常にその人のバックボーンが透けて見えるように描きたいと思っています。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。