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WB「インセプション」ディカプリオら会見

【FREE】WB「インセプション」ディカプリオら会見

2010年07月22日
 ワーナー・ブラザース映画配給「インセプション」の監督・脚本・製作クリストファー・ノーラン、製作エマ・トーマス、主演レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙の来日記者会見が21日午前、ザ・リッツ・カールトン東京で行われた。

 作品は、ノーラン監督が16歳の時から温めていたアイデアをオリジナル脚本にしたため、日米英仏の国際色豊かなキャストで製作した次世代アクション・エンタテインメント超大作。“インセプション”とは、人の潜在意識下へ入り込み、アイデアを盗むのではなく、アイデアを植え付けるという最高難度のミッション。撮影は09年6月に日本(東京)で始まり、米国(ロス)、英国(ロンドン)、フランス(パリ)など世界6ヵ国、4大陸に渡って行われた。全米では7月16日に公開、16~18日の3日間で6040万ドルを上げ初登場1位のスタートを切った。日本では7月23日(金)より丸の内ピカデリー他全国524スクリーンで公開される。

▼クリストファー・ノーラン監督 夢が展開されるプロセス、心象世界のディテールに興味があった。夢でありながら現実として感じられ、そこに無重力のような変化を加えた世界を描きたかった。ワーナー・ブラザースとは良い関係にあり、「ダークナイト」の大成功、そして何より素晴らしいキャストが参加してくれたことが、スタジオ側を説得する材料になった。

▼エマ・トーマスP スタジオはリスクを回避するのが通常であり、今回はワーナーのおかげで作ることができて幸運だった。オリジナリティのある作品が、今後も出ていくきっかけになれば嬉しい。

▼レオナルド・ディカプリオ ハリウッド的なスペクタクルの枠の中で、キャラクターのエモーショナルな旅が描かれる。共演者と演技について議論を深め、それを映画に取り入れた。クリスは確固としたビジョンを持ち、そのビジョンへの自信が揺るがない。本作は発想がユニークで、ハリウッドのスタジオシステムにおいては珍しい作品。夏は、リサイクルしたプロットの映画が多い中で、本作のような作品こそ受け入れてもらいたい。

▼渡辺謙 CGIを使ったと思われがちだが、俳優回りは全てセットを立てて、色々な角度から、色々な手法で撮影した。実にアナログな撮影現場で、6割は手持ち、勿論フィルムだった。スクリプト段階から緻密に撮影方法を考えていなければ、これだけの作品を半年で撮ることはできない。クリスは文学的才能だけでなく、科学的、建築学的などあらゆる才能が備わっていて、まさにダ・ヴィンチの再来ではないかと思う。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。