閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

東映『木挽町~』披露で柄本佑「痛快でしめり気ある」

【FREE】東映『木挽町~』披露で柄本佑「痛快でしめり気ある」

2026年01月28日
『木挽町のあだ討ち』完成披露舞台挨拶開催 『木挽町のあだ討ち』完成披露舞台挨拶開催

 東映配給『木挽町のあだ討ち』の完成披露舞台挨拶が26日、東京・内幸町のイイノホールで開催され、源孝志監督と、出演の柄本佑、渡辺謙、長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵、山口馬木也、イモトアヤコ、沢口靖子の豪華キャストが登壇した。

 同作は、直木賞と山本周五郎賞をW受賞した永井紗耶子の同名時代小説の映画化作品。芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描くエンターテインメント・ミステリー。主人公の侍・加瀬総一郎は事件の関係者に聞き込みを行う役柄のため、演じた柄本は、豪華な出演陣と一対一で共演する撮影が多かったという。「一人一人、クセが凄すぎて、全部違う短編を撮っているんじゃないかという熱量だった。(皆さんの)芝居を丁寧に見られるのは非常に幸せだが、終わったあとはぐったり疲れる。(それぞれのシーンが)めちゃくちゃ濃い」と熱のこもった演技合戦を振り返った。

 『レジェンド&バタフライ』や『室町無頼』など、近年立て続けに大作時代劇を制作してきた東映京都撮影所の新作としても注目の同作。多くの時代劇に出演してきた渡辺謙も密度の高いセットに目を見張った様子で、「江戸時代の歌舞伎は本当にこうだったよな、というイメージのもの。(舞台)袖も楽屋も小道具部屋も、全てきちんと飾って作って頂いた。(芝居小屋の面々を演じた)僕らはここで生活して、小屋を運営して、芝居をやっているんだというイメージがすぐ体の中に入ってくる。お客さん(のエキストラ)もその時代の扮装をして寄席を埋めて頂き、すぐに(江戸時代に)ワープできる」と京撮の仕事を絶賛した。

 作品については、渡辺が「爽快感を持って劇場を出られる。そんな時代劇は、最近はなかなか無い。源監督の、常に人間の深い機微を描きながら心にキンと触れる作品が大好きだが、今回もそういう時代劇になっている、珍しい作品」と話すと、柄本も「時代劇は色気があって、(劇中の芝居小屋である)森田座も色気があり、ミステリーも色気がある。ミステリーと森田座の色気が相まって、痛快でありながらしめり気がある作品」と特長を語り、「人情、助け合い、愛情といった、現代劇でストレートに言うと恥ずかしいんじゃないかというものも、実は時代劇を通して見ると、素直にスッと観客の心に入ってくる。時代劇の良さがしっかりとスクリーンに映し出されている」と胸を張った。源監督は「昨今は長い映画もヒットしているが、これは1時間59分40秒。ノンストップで楽しめる作品になっているので、ぜひお楽しみください」と観客に呼びかけた。また、上映後にも柄本、渡辺、長尾、高橋がサプライズで登壇し会場を沸かせた。

 製作幹事は東映、アミューズクリエイティブスタジオ。製作プロダクションは東映京都撮影所。企画協力は新潮社。2月27日(金)公開。

 (取材 平池由典)
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。