【FREE】ハピネット調査、キダルト市場は約780億円と推定
2025年10月23日
ハピネットは「キダルト」に関する実態調査を初めて実施し、その結果を15日発表した。
キダルトは「Kid(子ども)」と「Adult(大人)」を組み合わせた造語で、子どもの頃に親しんだ玩具やキャラクター、ホビーを大人になっても趣味として楽しむ人々を指す。全国18歳以上60歳以下の男女1万5875人に調査(25年5月30日~6月2日)したところ、「過去1年以内に自分用に玩具を購入した人」の割合は15・8%。そのうち「玩具売り場で展開されているキダルト商品を購入した人」の割合は8・3%だった。この割合を人口推計(総務省統計局)の18~60歳男女の人口に当てはめると、535・4万人のキダルトが存在すると推定されるという。
また、キダルトと定義された1089人に調査したところ、過去1年間の玩具の平均購入金額は1万4574円となり、キダルト人口535・4万人から、キダルト市場の規模は約780億円まで達していると推定した。
キダルト層が最も購入したのは「ぬいぐるみ」で48・5%。次いで「コレクショントイ」が35・0%だった。玩具を購入する理由については「懐かしい気持ちになって、つい手に取ってしまった」が48・6%と約半数を占め、次いで「昔から欲しかったが、子どもの頃は買えなかったから」が27・6%だった。「懐かしさ」や「子ども時代の憧れ」といた感情が大きく影響している模様だ。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。