ウォルト・ディズニー・ジャパンは、次世代を担うイノベーターの支援・育成を目的とした実践型プログラム「ディズニー・イマジネーション・ワークショップ」を開催した。
同プログラムでは、ディズニー社員のメンタリングのもと、慶應義塾大学商学部 高田英亮研究会の学生26人が約1か月にわたり、日本のディズニービジネスに関連する「ディズニープラスのマーケティング戦略の構築」と「ディズニーのファンベース拡大」の2つのテーマに取り組み、戦略提案を練り上げた。
最終日となる10月2日には、東京・虎ノ門のディズニーオフィスでプレゼンを実施。同社の日色保代表取締役社長をはじめ、ゼネラルマネージャー、ダイレクト・トゥー・コンシューマのデイヴ・パウエル氏、バイスプレジデント、ピープル&カルチャーの中山多美恵氏など経営陣が参加するなか、学生は全編英語でプレゼンと質疑応答を行った。
プレゼンでは、ディズニーの世界観を楽しめる音楽フェスの開催や、MBTI(性格検査)診断を活用したディズニー作品のおすすめ診断機能の提案など、学生たちの独自のリサーチデータを基に導き出した、フレッシュかつ具体的な提案が披露された。また「KPI(重要業績評価指標)の設定はどのように行ったのか?」という経営陣からの質問に対し、準備していた試算表を提示しながら丁寧に説明。その瞬間、会場からは感嘆の声が上がるほどの盛り上がりを見せた。最後のQAセッションでは、経営陣が自身のキャリアや、エンタメ業界の未来について学生たちに語りかける場面もあった。
今回で4回目となるこの取り組みは、ディズニーがグローバルに展開する次世代支援の取り組みの一環として実施され、マーケティングを学ぶ学生たちに、実際のビジネステーマに取り組む機会を提供している。慶應義塾大学商学部の高田英亮教授は「実際にディズニーが取り組むビジネスに対して、現役社員の方々から直接アドバイスをいただきながらアイディアを考え、ディズニーのマネジメントのみなさまの前で発表するという実践的で緊張感あふれるものです。この経験は学生にとって非常に貴重であり、大きな自信につながると思います」とコメントしている。