演歌歌手の松阪ゆうきが16日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホールでデビュー10周年記念コンサートを開催。最新曲「まにまにのまに」(6月11日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ)など全24曲を歌唱し、満員のファンを魅了した。
武蔵野音楽大学を卒業後、ミュージカル俳優やナレーターとして活動。2012年から民謡の大家、原田直之に師事し、15年10月「ふるさと帰り」で演歌歌手としてデビューした。民謡から演歌・歌謡曲、オペラ、ポップスまで幅広いレパートリーを歌いこなす「スーパーハイブリッドシンガー」と呼ばれて大きな注目を集めている。
大勢のファンが詰めかけた中、松阪は「10周年のコンサートを開くことができてうれしいです。今日は限られた時間ではありますが、精いっぱい歌わせていただきます」とあいさつ。2部制のステージで、1部ではオリジナル曲を中心としたセットリストを展開。2部ではバンドの演奏をバックに「ルビーの指環」「恋人も濡れる街角」「挽歌」「百万本のバラ」など昭和ヒット曲のカバーを披露した。
この日は所属事務所の先輩・岡田美里もお祝いに駆けつけ、先日亡くなった橋幸夫さんと吉永小百合の大ヒット曲「いつでも夢を」をデュエット歌唱。「(以前)橋さんと共演させて頂いた時はとてもお元気でしたので、非常に残念なんですけれども、残してくださった良い歌がたくさんあるので、我々も歌い継いでいきたい」と故人に思いを馳せた。
また、これまでのキャリアを振り返り「宝塚の男役の方は、10年で一人前になると言われていますが、ちょっと片足を突っ込み始めたかなという感じです」とコメント。「色々なことがありましたが、やっぱりこうやって歌えている今日が一番幸せ」と喜びを噛みしめていた。