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東映『ペリリュー』作品ゆかりの茨城で会見など実施

【FREE】東映『ペリリュー』作品ゆかりの茨城で会見など実施

2025年08月14日
『ペリリュー ‐楽園のゲルニカ‐」茨城県庁記者クラブで会見開催 『ペリリュー ‐楽園のゲルニカ‐」茨城県庁記者クラブで会見開催

 東映配給のアニメーション映画『ペリリュー ‐楽園のゲルニカ‐』は、6日に茨城県でイベントが行われ、原作者の武田一義が出席した。

 映画の舞台となるペリリュー島の戦いでは、守備の要を茨城県の水戸二連隊が務め、その9割がペリリュー島の戦いで命を落としている。茨城県にとって忘れてはいけない戦争の記憶として若い世代に伝えるべく、今後県内各所でオリジナルポスターの展開やパネル展の開催が行われる予定。それに先駆け、イベント当日は水戸第一高等学校・附属中学校で行われた講演に武田が登壇。原作について「このキャラクターたちが戦争の中でどうやって生きて、どのように死んでいくか、読み進めていくにつれて追わずにはいられない、そうなるように描いていきました。キャラクター一人一人が愛され、友達の一人のように思ってもらえるように。今の人から見ても違和感のないように、感情移入できるように気を付けて執筆したつもりです」とこだわりを語った。

 さらに茨城県庁記者クラブに場所を移し記者会見が行われ、武田に加えて石川啓プロデューサー(東映)、蓮井誠一郎(茨城大学人文社会科学野 教授)、金澤大介(筑波海軍航空隊記念館 館長)の各氏が出席。石川Pは「東映は戦後できた会社で『きけ、わだつみの声』や『男たちの大和/YAMATO』などずっと戦争映画を作ってきた経緯があり、多くの方に観ていただき会社としても重要なジャンルという位置づけです。自身でも戦争を題材にした映画をプロデュースしたいと思っていた時にちょうど見つけたのが2018年当時4巻まで出ていた『ペリリュー ‐楽園のゲルニカ‐』でした」と企画の経緯を語り、「戦争映画は年配の方がご覧になるということが多いのですが、『ペリリュー』は漫画原作でかわいらしいビジュアルをアニメ化することで、若い世代の方や女性など、これまで戦争映画を敬遠してきた人にもご覧いただけるようにしていくのがこの作品の重要な意義と思っています」とこれまでの戦争映画の観客層からさらに多くの人に広げるための意図を語った。12月5日(金)公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。