ウォルト・ディズニー・ジャパンは、筑波大学附属病院陽子線治療センターへ壁紙を提供した。子どもたちが最も不安を感じやすい陽子線照射室に、ミッキーやティン・カーベルが治療に向かう子どもたちに魔法をかけているようなデザインを施すなど、患者の導線にディズニーのキャラクターたちがカラフルでポップな色彩で描かれ、少しでも前向きな気持ちで治療に向かえるよう応援する。また、ディズニープラスを無料で視聴できるサービスや、院内スタッフにはディズニーキャラクターとメッセージが描かれたバッジを提供する。
この取り組みは、認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワークの協力のもと、2022年からスタートしたディズニーによるこども病院への支援プログラムを小児専門の総合病院から拡大したもので、国内での支援病院は5か所目となる。4年以上の準備期間を経て実現し、今年9月に治療開始予定の筑波大学附属病院陽子線治療センターの新棟へ提供した。大学病院の専門的ながん治療施設への支援は、国内で初の取り組みとなる。
8月2日(土)にはオープニングセレモニーが行われ、同センターで治療を受けた子どもたちと家族9名が参加し、会場は明るい笑顔に包まれた。ある家族からは「治療に向かう道のりにキャラクターがいると会話のきっかけになり、大変な治療の前も少しでも前向きな気持ちになれる気がします。特に小さなお子さんを持つ家族にとっては非常に心強い取り組みだと思います」と語られた。
同センターの櫻井英幸治療センター部長は、「治療エリアに描かれたディズニーのキャラクターと物語は、病気と闘うこどもたちやご家族の不安や恐怖を、勇気と安らぎに変えてくれる特別な存在となるでしょう」とコメント。ウォルト・ディズニー・ジャパンの日色保代表取締役社長は「ディズニーのキャラクターや物語が、治療に臨むこどもたちとそのご家族に寄り添い、少しでも不安な気持ちが和らぎ治療に向かっていただけることを願っています」とコメントしている。
陽子線治療は、がん治療の放射線治療の一種で、病巣のみピンポイントで陽子線を照射。二次がん発生のリスクの抑制により、小児や若年者にも有効とされる。